小型犬にケージが必要な3つの理由

ケージって本当に必要なの?と思う方もいるかもしれません。

でも実は、ケージは犬にとって「自分だけの安心できる場所」になるんです。
人間で言えば、プライベートな個室のようなもの。

まず1つ目の理由は、安全確保のため

留守番中に誤飲したり、家具をかじったりするトラブルを防げます。
特に子犬の時期は好奇心旺盛で、何でも口に入れてしまいがちですよね...。

2つ目は、トイレトレーニングがスムーズになること

ケージ内にトイレを設置すれば、犬は自然と決まった場所で排泄する習慣が身につきます!

3つ目は、犬のストレス軽減につながる点です。

来客時や掃除機をかけるときなど、犬が落ち着ける場所があると精神的に安定しやすくなりますよ。

はじめてでも失敗しない!小型犬ケージの選び方

ケージを選ぶとき、チェックすべきポイントは意外と多くあります。

ここでは特に重要な基準を見ていきましょう♪

愛犬の体重から逆算する適切なサイズの決め方

ケージのサイズは「犬が中で方向転換できる広さ」が基本です。

具体的には、犬の体長の1.5倍〜2倍程度のスペースが理想とされています。

超小型犬(3kg未満) → 幅60cm×奥行50cm程度
小型犬(3〜6kg) → 幅80cm×奥行60cm前後
やや大きめ小型犬(6〜10kg) → 幅90cm×奥行70cm以上

ただしトイレもケージ内に設置する場合は、上記よりワンサイズ大きめを選ぶのがおすすめです!

素材別の特徴を知っておこう

ケージの素材は大きく分けて3種類あります。

プラスチック製は軽量で持ち運びしやすく、価格も手頃。
ただし噛み癖がある犬には向いていません。

金属製は耐久性が高く、長く使えるのがメリット。
通気性も良好ですが、やや重たいのが難点です。

木製はインテリアに馴染みやすく、おしゃれな見た目が魅力♪一方で、水濡れに弱く掃除に気を使います。

初めて犬を飼うなら、扱いやすい金属製かプラスチック製が無難でしょう。

トイレトレーニング中なら「トレー付き」が必須

子犬を迎えたばかりなら、底面にトレーが付いているケージを選んでください。

トレーがあれば、汚れても簡単に取り外して洗えます。
トイレトレーニングの時期は、どうしても粗相が多くなりますよね...。

掃除のしやすさは、飼い主さんのストレス軽減に直結します!

また、トレーの素材も重要。
プラスチック製なら軽くて扱いやすく、金属製なら丈夫で長持ちしますよ。

掃除のしやすさで選ぶならココをチェック

毎日のお手入れを考えると、掃除のしやすさは見逃せません。

まずチェックしたいのは扉の数
扉が大きく開く、または複数ある方が、中の掃除がしやすくなります。

次に隅の形状を見てください。
角が丸みを帯びているデザインは、汚れが溜まりにくく拭き取りやすいでしょう。

さらに床部分が取り外せるタイプなら、丸洗いできて衛生的です♪

小型犬ケージとサークルの違いって?

ケージとサークル、似ているようで実は用途が異なります。

ケージは天井があり、完全に囲まれた空間。
留守番時の安全確保や、トイレトレーニングに向いています。

一方サークルは天井がなく、開放的な作り。
リビングで遊ばせるときなど、短時間の使用に適しています。

基本的には、長時間の留守番が多いならケージ、在宅時間が長くて見守れるならサークルを選ぶと良いでしょう。
もちろん、両方用意して使い分けるのも一つの方法です!

【体重別】小型犬におすすめのケージ

愛犬の体重に合わせたケージ選びが、快適性を左右します。

ここでは体重別に、最適なケージの特徴を紹介しますね♪

超小型犬(3kg未満)向け

チワワやポメラニアンなどの超小型犬には、コンパクトサイズでOK。

幅60cm×奥行50cm×高さ60cm程度のケージが適しています。
このサイズなら、ワンルームでも圧迫感なく設置できるでしょう。

軽量タイプを選べば、掃除のときに移動させるのも楽です!

ただし小さすぎると窮屈になるので、愛犬の体長をしっかり測ってから購入してくださいね。

小型犬(3〜6kg)向け

トイプードルやミニチュアダックスフンドなど、標準的な小型犬向けです。

幅80cm×奥行60cm×高さ70cm前後のサイズが基本。
トイレスペースも確保できる広さがあります。

扉が2カ所あるタイプだと、トイレ掃除や給水がしやすくなりますよ♪長時間の留守番にも対応できる広さです。

やや大きめ小型犬(6〜10kg)向け

柴犬やフレンチブルドッグなど、やや体格の良い小型犬に最適。

幅90cm×奥行70cm×高さ80cm以上を目安に選びましょう。
余裕のあるスペースがあれば、愛犬もストレスなく過ごせます。

このサイズになると重量もあるため、キャスター付きだと便利!掃除や模様替えのときに、スムーズに移動できます。

【用途別】小型犬におすすめのケージ

生活スタイルに合わせたケージ選びも重要なポイントです。

用途ごとに見ていきましょう♪

留守番が多い家庭に最適なケージ

仕事で長時間家を空ける場合、安全性と快適性を重視してください。

  1. 天井がしっかり閉まるタイプを選び、脱走を防ぐ
  2. 給水器を取り付けられる設計か確認する
  3. トイレと寝床を分けられるスペースを確保する

床面積は広めに確保すると、愛犬が窮屈に感じず、ストレス軽減につながります。

持ち運びしやすい折りたたみ式ケージ

旅行や帰省が多い方には、折りたたみ式が便利です!

使わないときはコンパクトに収納でき、車での移動も楽。
重量は5kg以下のものを選ぶと、女性でも持ち運びしやすいでしょう。

ただし折りたたみ式は耐久性がやや劣る場合もあります。
普段使いとしてではなく、外出用として考えるのがおすすめです。

子犬のトレーニングに適したケージ

トイレトレーニング中の子犬には、トレー付きが必須。

床トレーが簡単に取り外せるタイプなら、頻繁な掃除も苦になりません♪

扉は大きく開く方が、中の様子を見やすく世話もしやすくなります。
また、ケージ内をトイレエリアと寝床エリアに分けられる広さがあると、トレーニングがスムーズに進みますよ。

多頭飼いにおすすめの広々ケージ

複数の小型犬を飼っている場合、広さが最優先。

幅120cm以上の大型ケージを検討してください。
犬同士が適度な距離を保てるスペースが必要です。

または、ケージを連結できるタイプを選ぶのも一つの手段。
状況に応じてスペースを調整できます!

狭い部屋でも置ける!省スペース対応ケージ

ワンルームや1Kなど、限られたスペースでもケージは設置できます♪

縦型デザインのケージなら、床面積を抑えつつ十分な空間を確保可能。
2段式になっているタイプもあり、上段を寝床、下段をトイレとして使い分けられます。

また、部屋の隅にぴったり収まるコーナータイプも便利。
デッドスペースを有効活用できますよ。

さらに、インテリアに馴染むデザインを選べば、圧迫感も軽減されるでしょう。
木目調や白色など、部屋の雰囲気に合わせて選んでみてくださいね。

ケージを嫌がる犬への慣れさせ方

新しいケージを用意しても、すぐに入ってくれるとは限りません。

焦らず段階的に慣れさせることが大切です!

最初の1週間でやるべきこと

1日目
ケージの扉を開けたまま、部屋に置いておきます。
犬が自由に出入りできる状態にしてください。
中にお気に入りのおもちゃや毛布を入れておくと、興味を持ちやすくなります。

無理に押し込むのは絶対にNG...!

2〜3日目
食事をケージの中で与えてみましょう。
ケージが「良いことが起こる場所」だと認識させます♪

4日目以降
短時間だけ扉を閉めてみてください。
最初は数分から始め、徐々に時間を延ばしていきます。

おやつを使った効果的なトレーニング方法

ケージに入ったらおやつをあげる、というシンプルな方法が効果的です。

まずケージの入口におやつを置き、犬が自分から入るのを待ちます。
入ったらすぐに褒めて、さらにおやつをあげましょう!

これを繰り返すうちに、ケージに入ることが楽しみになっていきますよ。
焦らず毎日少しずつ練習してくださいね♪

小型犬ケージのよくある失敗例と対策

ケージ選びで後悔する人も少なくありません。

代表的な失敗例を知っておくことで、同じミスを避けられます!

「サイズが小さすぎた」を防ぐには

成犬時の体重を考慮せず、子犬の体格に合わせて購入してしまうケースです。

小型犬といっても、成長すると予想以上に大きくなる犬種もあります。
購入前に、その犬種の平均体重を調べておきましょう。

迷ったら大きめを選ぶのが正解。
広すぎて困ることは、ほとんどありません!

「すぐに壊れた」を避ける耐久性の見極め方

安さだけで選ぶと、耐久性に問題がある場合も...。

特に接続部分や扉の蝶番は、壊れやすいポイントです。
購入前に素材の厚みや、パーツの作りをチェックしてください。

☑ 金属製なら1.5mm以上の厚みがあると安心
☑ プラスチック製は、ABS樹脂など強度の高い素材を選ぶ

「掃除が大変」にならないための事前チェック

構造が複雑すぎると、日々の掃除に時間がかかります。

底トレーがスムーズに引き出せるか、扉が十分に開くかを確認してください。
隅に汚れが溜まりにくい形状かも重要です。

また、水洗いできる素材かどうかもチェックポイント。
丸洗い可能なら、清潔を保ちやすくなりますよ♪

ケージはいつまで使う?成長に合わせた見直し時期

ケージの使用期間に決まりはありません。

ただしトイレトレーニングが完了し、留守番時にいたずらをしなくなったら、ケージなしでも生活できる場合もあります。
これは個体差が大きく、一概には言えません。

多くの飼い主さんは、愛犬が成犬になっても夜間や留守番時にケージを活用しています。
犬にとって安心できる居場所として、継続的に使うのも良い選択です!

もしケージを卒業させる場合は、徐々に扉を開けておく時間を増やしていきましょう。
急に環境を変えると、不安を感じる犬もいますから...。

小型犬のケージに関するよくある質問

ケージについて、多くの飼い主さんが抱く疑問に答えますね♪

ケージに入れっぱなしは何時間までOK?

成犬なら8時間程度が目安とされています。

ただし子犬の場合、膀胱が小さくトイレの間隔が短いため、4〜6時間が限度。
長時間の留守番が必要なら、ペットシッターやカメラでの見守りも検討しましょう。

水と適度なスペースがあれば、犬は比較的ストレスなく過ごせますよ。

夜寝るときもケージに入れるべき?

これは飼い主さんの方針次第です!

ケージで寝かせると、夜中の事故やいたずらを防げます。
また、犬も自分の寝床として認識し、落ち着いて眠れる場合が多いでしょう。

一方で、ベッドで一緒に寝たい方もいます。
どちらが正解ということはないので、ご家庭の状況に合わせて決めてくださいね♪

ケージの中に何を入れればいい?

最低限必要なのは、寝床となるベッドやマットです。

給水器も必須アイテム。
ボトルタイプならケージに固定でき、こぼれる心配がありません!

トイレトレーを入れる場合は、寝床と離して配置します。
お気に入りのおもちゃを1〜2個入れておくと、退屈しのぎになるでしょう。

留守番中の温度管理はどうすればいい?

夏場はエアコンを25〜26度に設定しておきます。

ケージを窓際に置くと、直射日光で暑くなりすぎる恐れがあるため避けてください。
冬場は20度前後を保ち、ペット用ヒーターを利用するのもおすすめ♪

温度計をケージ近くに置いて、適温を保てているか確認すると安心です。

まとめ|愛犬に合ったケージで快適な生活を

小型犬のケージ選びは、愛犬の安全と快適性を左右する重要な決断です。

体重や犬種に合わせたサイズ選び、用途に応じた機能、掃除のしやすさなど、チェックポイントは多岐にわたります。
しかし基本を押さえれば、初めての方でも失敗せずに選べるでしょう!

ケージは犬にとって「自分の部屋」のような存在。
愛犬が安心して過ごせる空間を用意してあげることが、飼い主さんの大切な役割です。

この記事で紹介した選び方やおすすめを参考に、ぴったりのケージを見つけてくださいね♪