ケージに入るトイレの選び方

ケージのサイズに合ったトイレを選ぶ

まずは、お手持ちのケージのサイズを確認しましょう!

2段ケージの場合

  • 各段の奥行き:35〜40cm程度
  • おすすめトイレサイズ:奥行き30cm以下

3段ケージの場合

  • 各段の奥行き:30〜35cm程度
  • おすすめトイレサイズ:奥行き25cm前後

幅については、ケージの横幅から5〜10cmほど小さいものを選んでください。

これだけゆとりがあれば、猫ちゃんがスムーズに出入りできます♪

購入前には必ずケージの内寸を測っておきましょう。

メーカーのサイズ表記は外寸の場合が多いので、注意が必要です。

子猫と成猫でトイレサイズは変わる?

猫の成長段階によって、適切なトイレサイズも変わってきます。

子猫(生後6ヶ月まで)

  • 幅30cm×奥行き25cm程度のコンパクトサイズでOK
  • 縁が低いタイプが入りやすい
  • 成長を見越して成猫用を使うのもアリ

成猫

  • 猫の体長の1.5倍のサイズが理想
  • ケージ内では難しい場合も...できるだけゆとりを

子猫は生後6ヶ月頃から急激に大きくなります。

トイレから体がはみ出すようになったら、サイズアップのタイミングです!

システムトイレと普通のトイレ、どっちがいい?

ケージ内で使うなら、それぞれメリットがあります。

システムトイレ
☑ 臭いを抑えやすい
☑ 砂が飛び散りにくい
☑ 長時間の留守番に向いている

普通のトイレ(砂タイプ)
☑ 猫が慣れている場合が多い
☑ すぐに使ってくれやすい
☑ フード付きなら飛び散り防止に

留守番時間が長いならシステムトイレ、短時間ならどちらでも大丈夫です。

何より大切なのは、猫ちゃんの好みに合わせることですよ。


トイレを置く場所の基本ルール

ご飯と水からは離して配置する

猫は本能的に、食事とトイレを別の場所にしたがります。

最低限守りたい距離

  • ご飯・水の器から30cm以上離す
  • できれば対角線上に配置

同じ段に置く場合は、端と端に分けましょう。

可能なら、ご飯は上段・トイレは下段というように段を変えるのがベストです!

この配置なら、猫ちゃんも安心して食事とトイレを使えます♪

上段・中段・下段、どこに置くのが正解?

基本的には下段がおすすめです。

下段がおすすめの理由

  1. 猫が急いでいる時もすぐに行ける
  2. 掃除がしやすい
  3. 安定感がある

ただし、子猫の場合は上り下りが大変なこともあります。

その時は中段に置いて様子を見てください。

上段にトイレを置くのは、多頭飼いで複数設置する時くらいでしょう。

その場合も、猫が安全に移動できるか確認してくださいね。

入口の向きも大切

トイレの入口は、猫が普段いる場所から見えやすい向きに。

壁側ではなく、開放的な方向に向けましょう!

猫は閉鎖的な空間を警戒するので、入りやすさ重視で配置してください。

トイレの手前には、猫1匹分のスペースを確保することもお忘れなく。


留守番時間で変わるレイアウト

2〜3時間の短時間留守番

短時間なら、シンプルな配置でOKです。

必要最低限のアイテム

  • トイレ1個
  • ベッド

2段ケージなら、下段にトイレ・上段にベッドと水という配置が分かりやすいですよ。

食事は帰宅後に与えるので、ケージ内に食器は不要です。

8時間以上の長時間留守番

長時間になると、食事も含めた環境づくりが必要に。

3段ケージの配置例

  • 下段:トイレ
  • 中段:ベッド、爪とぎ
  • 上段:水、ご飯

この配置なら猫の生活動線が自然で、トイレと食事も十分離れています。

ストレスを感じにくい環境になるでしょう♪

夜だけケージに入れる場合

夜間(8時間程度)だけケージを使うなら、念のためトイレは入れておくと安心です。

ポイントは、普段使っているトイレと同じタイプのものを用意すること。

もし朝まで我慢できる猫ちゃんなら、トイレなしでベッドスペースを広く取る選択肢もあります。

愛猫の様子を見ながら判断してくださいね!


ケージでトイレを使ってくれない時は?

まず砂の種類を確認

猫がトイレを使わない時、最初にチェックしたいのが砂です。

確認ポイント
☑ 普段使っている砂と同じものか
☑ 砂の深さは5cm以上あるか
☑ 新しい砂に変えたばかりではないか

砂を変える時は、少しずつ混ぜて慣らしていくのがコツです。

トイレの場所が気に入らないサイン

猫がトイレの周りをうろうろしているのに使わない...
そんな時は、場所が気に入らないのかもしれません。

見直すポイント

  • ご飯や水の近すぎないか
  • 暗い場所や狭い場所にないか
  • 入口の向きは適切か

いくつかパターンを試してみてください。

入口の向きを変えるだけで使い始めることもありますよ!

ケージに慣れていない猫への慣らし方

ケージ自体が苦手な猫ちゃんには、段階的に慣らしていきましょう。

慣らし方の手順

  1. 最初は扉を開けたまま自由に出入りさせる
  2. ケージ内で食事やおやつをあげて、良い場所だと認識させる
  3. 慣れてきたら短時間だけ扉を閉める
  4. 徐々に時間を延ばしていく

焦らずゆっくり進めることが大切です。

この過程で、自然とトイレも使うようになってくれるはず♪


子猫をケージで飼う時のポイント

生後2ヶ月までの子猫には特別な配慮を

トイレトレーニング中の子猫には、失敗しても大丈夫な環境を。

準備すること

  • 縁が低いトイレを選ぶ
  • 寝床のすぐ近くに置く
  • ケージの床全体にペットシーツを敷く

子猫は一日に何度もトイレに行くので、こまめな掃除も忘れずに!
汚れたトイレは使ってくれなくなってしまいます。

トイレトレーニング中は複数設置も

2段ケージなら、各段に1個ずつトイレを置くのも効果的です。

子猫が迷わず、近いトイレをすぐ使えますよ。

食事の後や寝起きには、トイレに連れて行ってあげましょう。

成功体験を重ねることが、トレーニング成功のカギです!

成長に合わせてトイレを変える

生後6ヶ月前後が、トイレサイズアップのタイミング。

体がはみ出すようになったら、大きいサイズに変えてあげてください。

新しいトイレに切り替える時は、古いトイレと並べて置いておきます。

新しい方を使い始めたら、古い方を撤去すればOKです♪


多頭飼いのケージトイレ事情

トイレは何個必要?

猫を複数飼っている場合の基本は「猫の頭数+1個」。

でも、ケージ内ではそこまで置くのは難しいですよね...

現実的な対応

  • 最低でも猫の頭数分は用意
  • 2匹なら2個、3匹なら3個
  • スペースが限られるなら、ケージ外にも設置

猫が選択できる環境を作ることが大切です!

狭いケージで複数置く工夫

どうしてもスペースが足りない時は、こんな工夫を。

省スペース配置のコツ

  1. 上段と下段に分けて配置
  2. コーナー型トイレで角を活用
  3. それでも無理ならケージを2つに分ける

猫のストレスを最優先に考えて、無理のない環境を作りましょう。


よくある失敗と解決法

トイレが大きすぎた!

「入ると思って買ったのに...」という失敗、ありますよね。

対策

  • 購入前にケージの内寸を必ず測る
  • メーカーサイズは外寸の場合が多いので注意
  • すでに大きいものを買ってしまったら、ケージを大きくすることも検討

猫が窮屈そうにしているなら、ケージを変えるタイミングかもしれません。

臭いがこもってしまう

ケージは密閉空間なので、臭い対策は重要です。

臭い対策3つ

  1. トイレの砂をこまめに交換
  2. システムトイレに変える
  3. 風通しの良い場所にケージを設置

換気を意識するだけでも、だいぶ改善されますよ!

トイレ以外で粗相してしまう

猫がケージ内で粗相をしてしまう時は、原因を探りましょう。

チェックポイント
☑ トイレが汚れていないか
☑ トイレのサイズは適切か
☑ ケージ自体にストレスを感じていないか

それでも改善しない場合は、ケージの使用時間を短くするなど、環境を見直してください。

無理にケージに入れ続けるのは、猫にとって負担になってしまいます。


まとめ

猫のケージ用トイレは、サイズ選びと配置がポイントです♪

この記事のおさらい

  • ケージの段数や猫の年齢に合わせてサイズを選ぶ
  • トイレは食事場所から離して、基本は下段に配置
  • 使ってくれない時は砂の種類や場所を見直す
  • 留守番時間や多頭飼いに応じてレイアウトを工夫

猫の様子をよく観察しながら、最適な環境を見つけてあげてくださいね。

愛猫が快適に過ごせるケージ作り、応援しています!