うさぎのケージ選びで最初に知っておきたいこと

ケージはうさぎが1日の大半を過ごす場所

うさぎは1日のうち、ケージの中で過ごす時間が圧倒的に長い動物です。

部屋の中を自由に歩き回らせる時間があったとしても、食事や睡眠、トイレはケージ内で行います。

狭すぎるとストレスが溜まって、足を伸ばして休むこともできません。

逆に広すぎると掃除が大変になったり、落ち着かなかったりすることも。

うさぎの体格や性格に合った、適切なサイズのケージを選ぶことが第一歩です!

安さだけで選ぶと後悔する理由

価格が安いケージには、それなりの理由があります。

よくある失敗例をチェックしてみましょう。

☑ 床材が足に負担をかける素材だった
☑ トレイが引き出せず掃除しにくい
☑ 扉のロックが弱くて脱走された
☑ すぐに錆びたり壊れたりした

毎日使うものだからこそ、使い勝手の悪さは飼い主のストレスにもつながります。

安いものを買い直すよりも、最初から必要な機能を備えたものを選ぶ方が結果的に経済的です。

ケージの種類は大きく分けて3タイプ

横に広い1段タイプ

床面積が広く取れるため、うさぎが走り回ったり寝転がったりできます。

高さがない分、部屋に圧迫感を与えにくく、掃除もしやすいのがメリット♪

ただし設置面積が大きくなるため、部屋のスペースに余裕がないと置けません。

こんなうさぎにおすすめ

  • シニアのうさぎ
  • あまり活発でない性格の子
  • ジャンプより走り回るのが好きな子

上下運動ができる2段タイプ

縦の空間を活用できるため、設置面積を抑えながら広さを確保できます。

うさぎは上下運動も好きなので、活発な性格の子には適したタイプです。

階段やスロープで行き来できる構造になっているものが多く、運動不足の解消にもつながります!

ただし、シニアのうさぎには段差の上り下りが負担になることもあるため注意が必要です。

組み立て式と完成品の違い

組み立て式

  • 部品を自分で組み立てるタイプ
  • 価格が抑えられることが多い
  • 組み立てに時間がかかる
  • 接続部分が緩みやすいこともある

完成品

  • 届いたらすぐに使える
  • 構造がしっかりしている
  • 組み立てのミスで不安定になる心配がない

初めての方は完成品の方が安心かもしれません。

失敗しないケージの選び方|7つのチェックポイント

① うさぎの体の大きさから逆算する適切なサイズ

ケージの幅は、うさぎが3回転できる広さが目安です。

成長途中の子うさぎなら、大人になったときのサイズを考えて選びましょう。

サイズの目安

  • 小型種:幅60cm
  • 中型種:幅80cm
  • 大型種:幅100cm以上

高さも、うさぎが後ろ足で立ち上がったときに頭がつかない程度の余裕が必要です。

② 床材の種類で足への負担が変わる

金網だけの床は、うさぎの足裏を傷つける原因になります。

すのこやマットを敷くタイプなら、足への負担を減らせます♪

  • プラスチック製のすのこ:掃除がしやすい
  • 木製のすのこ:足触りが良い

汚れが付きにくく、洗いやすい素材かどうかも確認しておきましょう。

③ 出入り口の広さと位置

餌やりや掃除のたびに使う出入り口は、広くて手が入れやすい位置にあると便利です。

扉が小さいと、トイレや給水ボトルの交換がしにくくなります...。

複数の扉があるタイプなら、用途に応じて使い分けられるので便利ですよ!

④ トレイが引き出せるかどうか

これ、本当に大事です!

底のトレイが引き出せるタイプは、掃除の負担が格段に減ります。

うさぎをケージから出さずに、トレイだけを引き出して洗えるからです。

引き出しがスムーズに動くか、取り外しやすいかも重要なポイント。

毎日のことなので、使い勝手の良さは想像以上に大切です。

⑤ 金網の太さと間隔で安全性が決まる

金網が細すぎると、うさぎが噛んで歯を痛めたり、曲がったりします。

間隔が広すぎると、足を挟んだり、頭を突っ込んでしまったりする危険も。

☑ 適度な太さと間隔がある
☑ 錆びにくい素材が使われている
☑ 塗装が剥がれにくい

この3点をチェックしましょう!

⑥ 扉のロック方式は脱走防止の要

うさぎは賢くて、簡単なロックなら自分で開けてしまいます。

ワンタッチで開くだけのタイプは、脱走のリスクが高いです。

二重ロックや、うさぎが開けにくい構造のものを選びましょう。

(ロックの操作が複雑すぎても使いにくいので、バランスが大切です)

⑦ 音の静かさは意外と見落としがち

うさぎが動くたびに金属音がするケージは、人間にとってもストレスになります。

夜中にガタガタと音が鳴ると、眠れなくなることも...。

接続部分がしっかりしていて、揺れにくい構造のものを選ぶと静かです。

床材が金網だけでなく、すのこが敷ける仕様なら音も軽減できます。

部屋のどこに置くかでケージ選びも変わる

リビングに置く場合

家族が集まる場所に置くと、うさぎとのコミュニケーションが取りやすくなります♪

ただし人の出入りが多く、テレビの音などもあるため、うさぎが落ち着ける場所を作る工夫が必要です。

見た目も気になるなら、シンプルなデザインのケージを選ぶといいでしょう。

寝室や個室に置く場合

静かな環境はうさぎにとって良いのですが、夜行性のため夜中に動き回ります。

音が気になって眠れない場合は、寝室以外の場所を検討した方がいいかもしれません。

個室に置くなら、換気がしっかりできるかも確認しましょう。

臭いや湿気がこもりやすい環境は、うさぎにも人にも良くありません。

窓際や直射日光が当たる場所は避けて!

うさぎは暑さに弱く、直射日光が当たると熱中症のリスクが高まります。

窓際は寒暖差も激しいため、体調を崩しやすくなります。

エアコンの風が直接当たる場所も避けてください。

風通しは良い方がいいですが、エアコンの直風は体温調節に影響します。

飼育頭数によるケージサイズの目安

1羽飼いの場合

サイズの目安

  • 小型種:幅60cm×奥行50cm程度
  • 中型種:幅80cm×奥行60cm程度
  • 高さ:50cm以上

トイレや餌入れを置いても、動き回れるスペースが残る広さを確保しましょう。

最低限のサイズではなく、少し余裕を持たせた方がうさぎも快適です。

2羽以上飼う場合

多頭飼いの場合、単純に2倍のスペースでは足りません。

それぞれが自分の場所を持てるよう、1.5倍から2倍程度の広さが理想です。

相性が悪い場合は、ケージを分ける必要も出てきます。

最初から大きめのケージを用意するか、拡張できるタイプを選ぶと安心ですよ。

うさぎの性格や年齢で変わるケージの選び方

活発なうさぎには高さのあるケージ

ジャンプしたり、走り回ったりするのが好きなうさぎには、2段タイプがおすすめです。

階段を上り下りすることで、運動不足の解消にもつながります!

ただし安全面には注意が必要。

段差から落ちないよう、スロープがしっかりしているものを選びましょう。

おとなしいうさぎは横の広さを優先

あまり動き回らない性格なら、無理に高さを求める必要はありません。

1段タイプで床面積を広く取る方が、ゆったりと休めます。

寝転がったり、リラックスしたりできるスペースがあると、ストレスも減ります。

子うさぎの場合は成長後のサイズを考えて

子うさぎのうちは小さなケージでも十分ですが、成長すると窮屈になります。

最初から大人サイズのケージを用意しておく方が、買い直す手間もコストもかかりません。

品種ごとの標準的な大きさを調べておくといいでしょう。

シニアうさぎには段差の少ないタイプを

年を取ると、ジャンプ力や筋力が衰えてきます。

2段タイプのケージでは、階段の上り下りが負担になることも。

1段タイプに変えるか、スロープを緩やかにするなどの配慮が必要です。

床材も柔らかいものにして、足腰への負担を減らしてあげましょう。

実際に使って分かった使いやすいケージの特徴

毎日の餌やりと水交換がしやすい設計

給水ボトルや餌入れが、扉を開けずに取り外せるタイプは便利です♪
外側から付け替えられると、うさぎを驚かせることもありません。

☑ 餌入れは固定できるもの(ひっくり返す心配が減る)
☑ 給水ボトルは高さ調整ができるもの

この2点をチェックすると、使いやすさがグッと上がります。

トイレの配置がしやすいレイアウト

うさぎはトイレの場所を覚える動物です。

ケージの隅にトイレを置けるスペースがあると、トイレトレーニングもしやすくなります。

トイレの出し入れがしやすい扉の配置かどうかも、確認しておきましょう。

掃除の頻度が高いので、スムーズに作業できる構造が理想的です。

うさぎが落ち着いて休める空間があるか

ケージの中に隠れられる場所や、静かに休めるスペースがあると安心します。

巣箱やハウスを置けるだけの広さがあるか、チェックしておきましょう。

うさぎは警戒心が強い動物なので、完全に身を隠せる場所が必要なんです。

おすすめのうさぎケージを目的別に紹介

初めてうさぎを飼う人に使いやすいケージ

初心者には、必要な機能が一通り揃った標準的なサイズのものがおすすめです。

チェックポイント

  1. トレイが引き出せる
  2. 扉が大きく開く
  3. 組み立てが簡単
  4. 説明書が分かりやすい

最初は複雑な機能よりも、基本的な使いやすさを重視した方が失敗しません!

掃除のしやすさで選ぶならこのタイプ

底トレイが深くて、引き出しやすいものが便利です。

トレイの角が丸みを帯びていると、汚れが溜まりにくく洗いやすくなります。

金網やすのこが取り外せて、丸洗いできるタイプも衛生的♪
パーツが少なく、シンプルな構造のものほど手入れが楽です。

省スペースで広さも確保できる2段ケージ

部屋が狭くても、縦の空間を使えば広さを確保できます。

スロープや階段がしっかりしていて、うさぎが安全に行き来できるものを選びましょう。

2段目に餌入れや牧草入れを置けると、1段目のスペースを広く使えます。

レイアウトの自由度が高いものだと、うさぎの成長や好みに合わせて変えられますよ。

大型のうさぎ向けのゆったりサイズ

大型種には、幅100cm以上のケージが必要です。

奥行きも70cm程度あると、寝転がってもゆとりがあります。

頑丈な作りで、重さに耐えられる構造かも確認しておきましょう。

大型のケージは重いので、掃除の際に動かしやすいかもポイントです。

コスパ重視で選ぶ場合

価格を抑えたいなら、シンプルな1段タイプで、必要な機能だけに絞ったものが良いでしょう。

最低限欲しい機能

  • トレイが引き出せる
  • 扉が大きく開く
  • すのこが敷ける

この3つがあれば十分です。

あまりに安すぎるものは耐久性に不安があるので、適度な価格帯を狙いましょう。

長く使えることを考えれば、多少高くても丈夫なものの方が結果的にお得です。

ケージと一緒に揃えておきたいもの

給水ボトルと餌入れ

給水ボトル

  • 水漏れしにくいもの
  • ノズルが詰まりにくいもの
  • 容量は200ml以上

餌入れ

  • 陶器製のもの(重みがあってひっくり返されにくい)
  • ケージに固定できるタイプならより安定

すのこやマット

金網の床は足に負担がかかるため、すのこやマットを敷くと快適です。

  • プラスチック製:洗いやすい
  • 木製:足触りが良い

マットは汚れたら交換できるよう、予備を用意しておくと便利ですよ♪

かじり木や牧草入れ

うさぎは歯が伸び続けるため、かじり木が必要です。

ケージの金網に取り付けられるタイプなら、場所を取りません。

牧草入れはケージの外側に取り付けると、ケージ内のスペースを広く使えます。

牧草が散らばりにくい構造のものを選ぶと、掃除も楽になります。

よくある質問

Q. ケージは室内と屋外どちらが良い?

A. 室内飼育が基本です!

屋外は温度変化が激しく、天敵に襲われるリスクもあります。

うさぎは暑さ寒さに弱いため、エアコンで温度管理できる室内が安全。

室内なら、病気やケガにもすぐ気づけます。

Q. ケージの中に何を入れれば良い?

必須アイテム

  • トイレ
  • 給水ボトル
  • 餌入れ
  • 牧草入れ

あると良いもの

  • 巣箱やハウス(休める場所として)
  • おもちゃやかじり木(ストレス解消に)

ただし、物を入れすぎると動けなくなるので、適度な量を心がけましょう。

Q. 1日にどれくらいケージから出してあげるべき?

A. 1日1時間以上は自由に動かせてあげたいです

運動不足を解消し、ストレスを減らすためにも、部屋の中を探索させましょう♪

ただし部屋の中は危険なものを片付けてから。

コードをかじったり、狭い隙間に入り込んだりしないよう注意が必要です。

Q. ケージの買い替え時期はいつ?

こんなサインが出たら買い替えを検討しましょう。

☑ 錆びてきた
☑ 扉のロックが緩んできた
☑ うさぎが成長してケージが狭くなった
☑ 年齢を重ねて段差の上り下りが辛そう

ケージの状態やうさぎの様子を見ながら、適切なタイミングで買い替えることが大切です。

まとめ|うさぎが快適に過ごせるケージを選ぼう

うさぎのケージ選びは、サイズ、掃除のしやすさ、安全性など、チェックすべきポイントがたくさんあります。

選び方のポイントをおさらい

  1. うさぎの体格に合ったサイズを選ぶ
  2. トレイが引き出せるタイプが便利
  3. 扉が大きく開くものが使いやすい
  4. 床材は足に優しいものを
  5. ロックがしっかりしているか確認
  6. 部屋のどこに置くか考えて選ぶ
  7. 性格や年齢も考慮する

安さだけで選ばず、うさぎの体格や性格、部屋の環境に合ったものを選びましょう。

初めて飼う方は、基本機能がしっかりしたシンプルなタイプがおすすめです。

掃除のしやすさは、長く飼ううえで想像以上に重要になります。

うさぎが1日の大半を過ごす場所だからこそ、快適で安全なケージを選んであげてくださいね♪