飼育頭数によるケージサイズの目安
1羽飼いの場合
サイズの目安
- 小型種:幅60cm×奥行50cm程度
- 中型種:幅80cm×奥行60cm程度
- 高さ:50cm以上
トイレや餌入れを置いても、動き回れるスペースが残る広さを確保しましょう。
最低限のサイズではなく、少し余裕を持たせた方がうさぎも快適です。
2羽以上飼う場合
多頭飼いの場合、単純に2倍のスペースでは足りません。
それぞれが自分の場所を持てるよう、1.5倍から2倍程度の広さが理想です。
相性が悪い場合は、ケージを分ける必要も出てきます。
最初から大きめのケージを用意するか、拡張できるタイプを選ぶと安心ですよ。
うさぎの性格や年齢で変わるケージの選び方
活発なうさぎには高さのあるケージ
ジャンプしたり、走り回ったりするのが好きなうさぎには、2段タイプがおすすめです。
階段を上り下りすることで、運動不足の解消にもつながります!
ただし安全面には注意が必要。
段差から落ちないよう、スロープがしっかりしているものを選びましょう。
おとなしいうさぎは横の広さを優先
あまり動き回らない性格なら、無理に高さを求める必要はありません。
1段タイプで床面積を広く取る方が、ゆったりと休めます。
寝転がったり、リラックスしたりできるスペースがあると、ストレスも減ります。
子うさぎの場合は成長後のサイズを考えて
子うさぎのうちは小さなケージでも十分ですが、成長すると窮屈になります。
最初から大人サイズのケージを用意しておく方が、買い直す手間もコストもかかりません。
品種ごとの標準的な大きさを調べておくといいでしょう。
シニアうさぎには段差の少ないタイプを
年を取ると、ジャンプ力や筋力が衰えてきます。
2段タイプのケージでは、階段の上り下りが負担になることも。
1段タイプに変えるか、スロープを緩やかにするなどの配慮が必要です。
床材も柔らかいものにして、足腰への負担を減らしてあげましょう。
実際に使って分かった使いやすいケージの特徴
毎日の餌やりと水交換がしやすい設計
給水ボトルや餌入れが、扉を開けずに取り外せるタイプは便利です♪
外側から付け替えられると、うさぎを驚かせることもありません。
☑ 餌入れは固定できるもの(ひっくり返す心配が減る)
☑ 給水ボトルは高さ調整ができるもの
この2点をチェックすると、使いやすさがグッと上がります。
トイレの配置がしやすいレイアウト
うさぎはトイレの場所を覚える動物です。
ケージの隅にトイレを置けるスペースがあると、トイレトレーニングもしやすくなります。
トイレの出し入れがしやすい扉の配置かどうかも、確認しておきましょう。
掃除の頻度が高いので、スムーズに作業できる構造が理想的です。
うさぎが落ち着いて休める空間があるか
ケージの中に隠れられる場所や、静かに休めるスペースがあると安心します。
巣箱やハウスを置けるだけの広さがあるか、チェックしておきましょう。
うさぎは警戒心が強い動物なので、完全に身を隠せる場所が必要なんです。
おすすめのうさぎケージを目的別に紹介
初めてうさぎを飼う人に使いやすいケージ
初心者には、必要な機能が一通り揃った標準的なサイズのものがおすすめです。
チェックポイント
- トレイが引き出せる
- 扉が大きく開く
- 組み立てが簡単
- 説明書が分かりやすい
最初は複雑な機能よりも、基本的な使いやすさを重視した方が失敗しません!
掃除のしやすさで選ぶならこのタイプ
底トレイが深くて、引き出しやすいものが便利です。
トレイの角が丸みを帯びていると、汚れが溜まりにくく洗いやすくなります。
金網やすのこが取り外せて、丸洗いできるタイプも衛生的♪
パーツが少なく、シンプルな構造のものほど手入れが楽です。
省スペースで広さも確保できる2段ケージ
部屋が狭くても、縦の空間を使えば広さを確保できます。
スロープや階段がしっかりしていて、うさぎが安全に行き来できるものを選びましょう。
2段目に餌入れや牧草入れを置けると、1段目のスペースを広く使えます。
レイアウトの自由度が高いものだと、うさぎの成長や好みに合わせて変えられますよ。
大型のうさぎ向けのゆったりサイズ
大型種には、幅100cm以上のケージが必要です。
奥行きも70cm程度あると、寝転がってもゆとりがあります。
頑丈な作りで、重さに耐えられる構造かも確認しておきましょう。
大型のケージは重いので、掃除の際に動かしやすいかもポイントです。
コスパ重視で選ぶ場合
価格を抑えたいなら、シンプルな1段タイプで、必要な機能だけに絞ったものが良いでしょう。
最低限欲しい機能
- トレイが引き出せる
- 扉が大きく開く
- すのこが敷ける
この3つがあれば十分です。
あまりに安すぎるものは耐久性に不安があるので、適度な価格帯を狙いましょう。
長く使えることを考えれば、多少高くても丈夫なものの方が結果的にお得です。
ケージと一緒に揃えておきたいもの
給水ボトルと餌入れ
給水ボトル
- 水漏れしにくいもの
- ノズルが詰まりにくいもの
- 容量は200ml以上
餌入れ
- 陶器製のもの(重みがあってひっくり返されにくい)
- ケージに固定できるタイプならより安定
すのこやマット
金網の床は足に負担がかかるため、すのこやマットを敷くと快適です。
マットは汚れたら交換できるよう、予備を用意しておくと便利ですよ♪
かじり木や牧草入れ
うさぎは歯が伸び続けるため、かじり木が必要です。
ケージの金網に取り付けられるタイプなら、場所を取りません。
牧草入れはケージの外側に取り付けると、ケージ内のスペースを広く使えます。
牧草が散らばりにくい構造のものを選ぶと、掃除も楽になります。
よくある質問
Q. ケージは室内と屋外どちらが良い?
A. 室内飼育が基本です!
屋外は温度変化が激しく、天敵に襲われるリスクもあります。
うさぎは暑さ寒さに弱いため、エアコンで温度管理できる室内が安全。
室内なら、病気やケガにもすぐ気づけます。
Q. ケージの中に何を入れれば良い?
必須アイテム
あると良いもの
- 巣箱やハウス(休める場所として)
- おもちゃやかじり木(ストレス解消に)
ただし、物を入れすぎると動けなくなるので、適度な量を心がけましょう。
Q. 1日にどれくらいケージから出してあげるべき?
A. 1日1時間以上は自由に動かせてあげたいです
運動不足を解消し、ストレスを減らすためにも、部屋の中を探索させましょう♪
ただし部屋の中は危険なものを片付けてから。
コードをかじったり、狭い隙間に入り込んだりしないよう注意が必要です。
Q. ケージの買い替え時期はいつ?
こんなサインが出たら買い替えを検討しましょう。
☑ 錆びてきた
☑ 扉のロックが緩んできた
☑ うさぎが成長してケージが狭くなった
☑ 年齢を重ねて段差の上り下りが辛そう
ケージの状態やうさぎの様子を見ながら、適切なタイミングで買い替えることが大切です。
まとめ|うさぎが快適に過ごせるケージを選ぼう
うさぎのケージ選びは、サイズ、掃除のしやすさ、安全性など、チェックすべきポイントがたくさんあります。
選び方のポイントをおさらい
- うさぎの体格に合ったサイズを選ぶ
- トレイが引き出せるタイプが便利
- 扉が大きく開くものが使いやすい
- 床材は足に優しいものを
- ロックがしっかりしているか確認
- 部屋のどこに置くか考えて選ぶ
- 性格や年齢も考慮する
安さだけで選ばず、うさぎの体格や性格、部屋の環境に合ったものを選びましょう。
初めて飼う方は、基本機能がしっかりしたシンプルなタイプがおすすめです。
掃除のしやすさは、長く飼ううえで想像以上に重要になります。
うさぎが1日の大半を過ごす場所だからこそ、快適で安全なケージを選んであげてくださいね♪