ケージでトイレを覚えさせる基本の仕組み

なぜケージを使うと早く覚えられるの?

犬は本能的に寝床を汚したくない動物なんです。

ケージ内に寝床とトイレを分けて設置すると、自然とトイレの場所を意識するようになります。

広いリビングでは、どこでもトイレにできてしまいますよね。

でも限られたスペースのケージ内なら、トイレの場所が明確になるんです!

我慢できる時間の目安を知っておこう

月齢によってトイレを我慢できる時間は違います。

月齢別の目安

  • 生後2〜3ヶ月:約2時間
  • 生後4〜5ヶ月:約3〜4時間
  • 成犬:約6〜8時間

この時間を超えると失敗のリスクが高まるため、こまめにトイレへ誘導しましょう。

個体差があることも覚えておいてくださいね。

ケージ内のトイレ配置で失敗を防ぐ方法

寝床とトイレは離して配置する

ケージ内では、寝床とトイレをできるだけ離して配置します。

犬は寝床のすぐ近くでは排泄したがりません。

仕切りやパーテーションを使って、視覚的にも区切ると効果的♪

ただし完全に見えなくする必要はないんです。

ケージのサイズ選びが大切

☑ 子犬の体の2〜3倍程度のスペースが適切
☑ 広すぎるとトイレ以外の場所でも排泄してしまう
☑ 成長に合わせて段階的に広げていく

急に広くすると、せっかく覚えたトイレの位置が分からなくなることがあります。

トイレシートは広めに敷くのがコツ

最初はケージの半分程度にトイレシートを敷くと成功率が上がります!

広めに敷いておけば、多少ずれても失敗になりません。

トイレの場所が定まってきたら、少しずつシートの範囲を狭めていきましょう。

焦らず時間をかけることが大切です。

月齢別のトイレトレーニングの進め方

生後2〜3ヶ月はケージ内で完結させる

この時期はケージから出さず、中だけで生活させるのが基本です。

トレーニングのポイント

  1. 食後や起きた直後など、トイレのタイミングでシートに誘導
  2. 成功したらすぐに褒める
  3. 失敗しても叱らず、静かに片付けるだけ

声のトーンを明るくして褒めてあげてくださいね♪

生後4〜6ヶ月はケージ外への移行準備

ケージ内でのトイレ成功率が8割を超えたら、短時間だけケージ外に出します。

部屋で遊ばせる前に、必ずケージ内のトイレで排泄させることがポイント!

遊んでいる途中でトイレサインが出たら、すぐにケージへ戻しましょう。

この繰り返しで「トイレはケージ内」という認識が定着するんです。

生後6ヶ月以降は自由度を高める

トイレの場所をしっかり理解できたら、ケージの扉を開けたままにしても大丈夫です。

自分でケージに戻ってトイレができるようになります。

ただし完全に自由にするのは、失敗がほぼなくなってからにしましょうね。

焦って自由にすると、振り出しに戻ることもあります...

トイレの失敗が続くときの見直しポイント

ケージから出した直後に失敗する場合

ケージ内のトイレで排泄する前に、部屋に出してしまっている可能性があります。

出す前に必ずトイレを済ませる習慣をつけましょう!

それでも失敗が続くなら、ケージから出す時間をもう少し短くします。

トイレの間隔が短い子犬のうちは、10〜15分程度で一度ケージに戻すのが無難です。

ケージの中でトイレ以外の場所でしてしまう

考えられる原因

  • ケージが広すぎる
  • トイレシートの範囲が狭すぎる
  • 失敗した場所の臭いが残っている

一時的にケージ内を仕切って、スペースを狭めてみましょう。

消臭スプレーでしっかりと臭いを消すことも重要です♪

トイレシートで遊んでしまう場合

メッシュ付きのトイレトレーを使うと、シートに直接触れられなくなるため効果的です。

遊び始めたらすぐに「ダメ」と短く伝えて、おもちゃで気をそらしましょう。

シートで遊ぶとつまらないことを覚えさせるのがコツなんです。

声かけとタイミングで成功率を上げる

トイレサインを見逃さないで

犬は排泄前に特有の行動を見せます。

☑ 床の臭いを嗅ぎながらクルクル回る
☑ そわそわして落ち着かない
☑ 急に部屋の隅に行こうとする

このサインが出たら、すぐにトイレへ誘導しましょう!

タイミングを逃すと失敗につながります。

排泄を促す声のかけ方

トイレに誘導するときは「トイレ」「シーシー」など、短い言葉を使います。

毎回同じ言葉を使うことで、その言葉とトイレを結びつけられるんです♪

言葉をかけながらトイレシートの上に乗せると、スムーズに排泄しやすくなります。

静かに見守り、排泄が始まるまで待ちましょうね。

成功したらすぐに褒める

排泄が終わった直後に、明るい声で「いい子」「すごいね」と褒めます。

おやつを使う場合は、小さいものをすぐに与えるのがポイント!

時間が経ってから褒めても、犬は何を褒められているのか分かりません...

その場ですぐに褒めることが、トイレトレーニング成功の鍵なんです。

共働きや留守番が多い家庭での工夫

日中ひとりで留守番させるとき

長時間の留守番では、ケージ内でトイレを失敗しやすくなります。

出勤前のチェックリスト

  1. 必ず排泄させる
  2. ケージ内のトイレシートは広めに敷く
  3. 給水器の量を適度に調整する

水分を取りすぎるとトイレの回数が増えるため注意が必要です。

ただし脱水にならないよう、夏場は特に気をつけてくださいね。

帰宅後の接し方で気をつけること

帰宅してすぐに構うと、興奮して失敗することがあります。

まず落ち着かせてから、ケージ内のトイレで排泄させましょう。

留守番中に失敗していても、帰宅後に叱るのは意味がありません。

犬は時間が経った出来事と叱られることを結びつけられないからです。

よくある疑問をまとめました

ケージは常に閉めておくべき?

トレーニング初期は扉を閉めておきます。

トイレの場所を完全に覚えるまでは、自由に出入りさせないほうが確実です。

成功率が上がってきたら、徐々に扉を開けたままにする時間を増やしましょう♪

ただし夜間や留守番中は閉めておくと安心ですよ。

トイレを覚えたらケージは不要?

トイレを覚えても、ケージは犬の安心できる場所として残しておくことをおすすめします。

自分だけの居場所があると、犬も落ち着いて過ごせるんです。

また来客時や災害時など、ケージに慣れていると対応しやすくなります。

無理に撤去する必要はありません!

成犬になってからでもしつけ直せる?

成犬でもケージを使ったトイレトレーニングは可能です。

ただし子犬より時間がかかることを覚悟しておきましょう...

最初は短時間からケージに入れて、徐々に慣れさせます。

焦らず根気強く続けることが大切ですよ♪