
子犬を迎えたばかりの頃は、ケージの中で過ごす時間が大半を占めます。
でも、いつまでケージに入れておくべきなのか悩んでいる飼い主さんは少なくありません。
「そろそろ自由にさせてあげたい」と思う一方で、早すぎる卒業は失敗のもとになることも。
この記事では、月齢ごとの使用目安から卒業の判断基準まで、具体的に解説していきます。
記事の監修者

まずは、なぜ子犬にケージが必要なのかを理解しておきましょう。
ケージは子犬を危険から守る安全地帯になります。
飼い主が目を離す時間にも、安心して過ごせる場所として機能するでしょう。
ケージ内にトイレシートを設置するか、ケージ外の決まった場所に誘導するか。
どちらの方法でも、ケージはトレーニングの基盤として役立ちます。
子犬の成長に合わせて、ケージの使い方は変化していきます。
遊びやトイレの時だけケージから出し、それ以外はケージ内で休ませましょう。
短い時間から徐々に慣らしていくことが大切になります。
ただし、留守番中や夜間はまだケージが必要でしょう。
誤飲やイタズラのリスクが高い時期でもあるため、慎重に判断してください。
ただし、個体差が大きいため、月齢だけで判断するのは避けましょう。
次の章で紹介する判断ポイントを参考にしてください。

卒業のタイミングは、次の5つの条件が揃っているかで判断します。
決まった場所で排泄できるようになっているか確認しましょう。
1週間のうち失敗が1〜2回以下なら、トイレは安定していると言えます。
ケージを外すと、トイレの場所が分からなくなる子犬もいます。
慎重に様子を見ながら進めることが大切です。
家具を噛んだり、物を散らかしたりしなくなったかチェックしてください。
短時間の留守番で問題がなければ、徐々に時間を延ばしていけます。
最初は30分程度から試し、様子を見て判断しましょう。
興奮しすぎず、リラックスして過ごせているかが重要です。
ケージの外でも自分で休む場所を見つけて横になれるなら、精神的にも成熟してきています。
常に動き回っている状態なら、まだ早いかもしれません。
必要な時にケージに戻れることは、卒業後も重要になります。
指示があればケージに入れるようトレーニングしておきましょう。
来客時や災害時など、ケージが必要な場面は残り続けます。
クッションを破いたり、小物を飲み込んだりする癖が残っていないか確認してください。
こうした行動が見られる間は、卒業を待つべきです。
安全が最優先であることを忘れないようにしましょう。
家庭環境によって、適切な卒業時期は変わってきます。
長時間の留守番がある家庭では、卒業を焦る必要はありません。
生後10ヶ月〜1歳頃まで、留守番時はケージを使い続けるのが安全です。
広いスペースを与えるより、適度な広さの安全な場所のほうが犬も落ち着きます。
無理に卒業させる必要はないでしょう。
常に誰かが見ていられる環境なら、早めの卒業も可能です。
生後6〜8ヶ月頃から、段階的にケージ外の時間を増やしていけます。
ただし、夜間だけはケージで寝かせるなど、完全には外さない選択肢もあります。
他の犬との関係が安定していることが前提になります。
先住犬がケージを使っていない場合でも、子犬には必要です。
犬同士のトラブルを避けるため、飼い主が見ていられない時間はケージを使いましょう。
関係が安定してから、徐々に一緒に過ごす時間を増やしていけます。

卒業を試みても、うまくいかないケースもあります。
自由になると興奮して落ち着かない子犬は、まだ卒業の時期ではありません。
運動不足が原因の場合もあるため、散歩の時間や遊びの時間を見直してみましょう。
十分に疲れさせてから自由時間を与えると、落ち着いて過ごせるようになります。
ケージを外した途端、トイレを失敗するようになった場合は一度戻しましょう。
トイレの場所を再確認させる期間が必要です。
焦らず、もう少し時間をかけてトレーニングを続けてください。
飼い主の姿が見えないと不安になる子犬もいます。
鳴き続けたり、破壊行動が見られたりする場合は、分離不安の可能性があるでしょう。
少しずつ離れる時間を作り、一人でも大丈夫だと学習させる必要があります。

早すぎる卒業は、思わぬトラブルを招くことがあります。
留守番中にクッションを破いたり、ゴミ箱をひっくり返したりするケースです。
片付けの手間だけでなく、誤飲のリスクも高まります。
一度このような経験をすると、犬は「楽しい遊び」と認識してしまうかもしれません。
ケージを外してから、あちこちで排泄するようになることがあります。
一度崩れたトイレトレーニングを立て直すのは、想像以上に大変です。
トイレが完全に定着するまでは、ケージを使い続けたほうが無難でしょう。
自由にしたことで、夜中に飼い主を探して鳴くようになるケースもあります。
ケージがあることで安心して眠れていた犬も多いのです。
夜間だけでもケージを使うことで、この問題は解決できます。

卒業後も、ケージには様々な使い道があります。
病気や怪我をした時、安静にさせる必要があるでしょう。
普段から使い慣れたケージがあれば、ストレスなく休ませられます。
いざという時のために、残しておくと安心です。
お客さんが苦手な犬や、興奮しやすい犬には必要な場面があります。
「ハウス」の指示で入れるようにしておけば、来客時にも対応できるでしょう。
犬にとっても、落ち着ける場所として機能します。
日中は自由にして、夜だけケージで寝かせる方法もあります。
規則正しい生活リズムを作りやすく、飼い主の睡眠も守れるでしょう。
完全に撤去するのではなく、柔軟に使い分けることが大切です。

成長期の子犬なら、留守番時間+夜間で10〜12時間程度までが目安になります。
それ以上になる場合は、日中にペットシッターを頼むなどの工夫が必要でしょう。
長時間の閉じ込めはストレスになるため、注意が必要です。
犬の性格や生活環境によります。
完全に不要になる犬もいれば、生涯にわたって寝床として使い続ける犬もいるでしょう。
無理に撤去する必要はなく、犬が安心できる場所として残しておいても問題ありません。
ケージを「閉じ込められる場所」ではなく「安心できる巣穴」だと認識させることが重要です。
おやつやおもちゃを使って、ケージ内が楽しい場所だと教えましょう。
最初は扉を開けたまま、自由に出入りさせることから始めてください。
全く問題ありません。
状況に応じてケージを使うことは、犬にとっても飼い主にとっても合理的な選択です。
引っ越しや模様替えなど、環境が変わった時にも一時的に戻すことがあります。
柔軟に対応することが、犬との暮らしを楽しむコツでしょう。
本記事は、認定トリマー・愛玩動物飼養管理士・動物取扱責任者・キャットグルーマーの資格を持つ富崎章子が監修しています。三重県ドッグサロン「pawpad」店長として、トリマー歴20年・犬猫あわせて数千頭のトリミング・ケアの実績に基づき、清掃性・安全性・耐久性まで考慮したペット用品選定のアドバイスを行っています。
富崎 章子
CageRoom(ケージルーム)は、ペットケージに特化した専門通販サイトです。 犬・猫・小動物・鳥まで、幅広いペット種に対応したケージを取り揃えています。 一般的なペット用品サイトとは異なり、すべてのケージを「安全性」「サイズ適合性」「通気性」「掃除のしやすさ」「インテリアとの調和」の5つの基準で評価・選定しています。 犬種・猫種ごとの体格差やライフステージを考慮し、ペットにとって本当に快適な空間を提案します。