猫ケージカバーって何?使う目的とは

ケージカバーは、猫用ケージの外側にかける布のこと。
全体を覆うタイプもあれば、一部分だけカバーするタイプもあります。

カバーをかけるとどんな効果があるの?

カバーの主な効果は次の通りです。

☑ 周りの動きが気にならなくなり、リラックスできる
☑ 寒い時期の保温効果
☑ エアコンの風よけ
☑ 光を遮って安眠を促す

視界を遮ることで、猫ちゃんが落ち着きやすくなるんです。

こんな猫ちゃんにおすすめ

  • 警戒心が強い子
  • 環境の変化に敏感な子
  • 来客が多い家で暮らしている子
  • 引っ越しや模様替えの後に落ち着かない子
  • 多頭飼いで他の猫が気になってしまう子

当てはまる項目があれば、カバーを試してみる価値ありです!

カバーが必要ないケースも

すでにケージ内で落ち着いている子には、無理にかける必要はありません。
人の気配を感じていたい甘えん坊な子の場合、逆にストレスになることも...。

また、暑い時期に保温性の高いカバーをかけると熱がこもって危険です。
猫ちゃんの様子を見ながら判断してくださいね。


カバーを選ぶ前にチェックすること

ケージのサイズを測りましょう

まずはケージの幅、奥行き、高さを測ります。
メジャーでケージの外側を測ってください。

カバーはゆとりを持って選ぶのがポイント。
ぴったりすぎると取り付けにくく、大きすぎると床に垂れてしまいます。

2段・3段ケージの場合
段数の多いケージは特に高さに注意!一般的な2段ケージで120cm前後、3段ケージで150cm以上になることもあります。
既製品が合わない時は、手作りも検討してみてください♪

通気性も忘れずに

カバーで覆う範囲を決める際、通気性はとっても大事。
最低でも一面は開けておく必要があります。

特に夏場や暖房をつけている部屋では、空気の循環に気をつけましょう。
全面を覆うタイプでも、メッシュ窓がついているものがおすすめです。


【目的別】どんなカバーを選べばいい?

何のためにカバーが必要なのかで、選ぶタイプが変わります。

落ち着かせたい → 目隠しタイプ

視界を遮ることが目的なら、薄手でも十分効果があります。
遮光性が高すぎると中が暗くなりすぎるので、適度な透け感のある生地がベスト。

三方を覆って正面は開けておくスタイルが一般的です。
猫ちゃんの様子も確認しやすいですよ。

寒さ対策 → 保温性の高い生地

冬場の寒さ対策には、厚手の生地やキルティング素材が適しています。
フリース素材も保温性が高くて軽いので扱いやすい!

ただし、部屋を暖房で暖めている場合は薄手のもので十分なことも。
ケージ内に温度計を置いて確認してみてください。

夏の冷房よけ → 薄手の布製

エアコンの風が直接当たるのを防ぐなら、薄手の綿やリネンがおすすめ。
通気性がよく、風だけを遮ってくれます。

暑い時期は一面だけを覆う使い方が安心です。
猫ちゃんが暑がっていないか、こまめにチェックしましょう。

おしっこ飛び散り防止 → 防水加工

ケージ内のトイレから飛び散りが気になる...そんな時は防水加工された生地を選びましょう。

撥水加工のあるポリエステル素材なら、汚れてもさっと拭き取れます。
洗濯機で洗えるタイプだとさらに便利♪

夜だけ使う → 遮光カーテン生地

夜になっても部屋の明かりが気になって眠れない子には、遮光性のある生地がぴったり。
カーテン用の遮光生地を使えば、しっかり光を遮れます。

ただし日中は外してあげてくださいね。
一日中暗い環境は、生活リズムを乱す可能性があります。


素材による違いと使い分け

綿・麻素材

☑ 通気性に優れている
☑ 肌触りがよく静電気が起きにくい
☑ 洗濯を繰り返しても丈夫
☑ 乾きにくいのが難点

ポリエステル素材

☑ 軽くて扱いやすい
☑ 乾きが早い
☑ シワになりにくい
☑ 価格が手頃
☑ 静電気とホコリがつきやすい

防水・撥水加工

☑ 水分を弾く
☑ 汚れても拭くだけでOK
☑ お手入れが楽
☑ 通気性は天然素材より劣る


手作りする方法もあります♪

既製品が見つからない時や、好みのデザインにしたい時は手作りも選択肢です。

用意するもの

  1. 布(用途に合わせて選ぶ)
  2. ハサミ
  3. 針と糸(またはミシン)
  4. マジックテープやスナップボタン(固定用)

採寸のコツ

ケージの幅、奥行き、高さをそれぞれ測ります。
布の裁断時には、縫い代として各辺に2〜3cm程度プラスしましょう。

全体を覆うタイプなら展開図を描くと失敗が少なくなります。
一面だけなら、その面のサイズに合わせて長方形に切るだけで大丈夫!

【簡単】縫わずに作る方法

裁縫が苦手な人でも、大判の布を使えば簡単にできます。

  1. ケージのサイズより大きめの布を用意
  2. 上からかけるだけ
  3. 洗濯バサミやクリップで固定

手ぬぐいや大判のストールを活用するのもアリですよ♪

【本格的】ミシンで作る方法

しっかりしたカバーを作りたいなら、ミシンがおすすめです。

  1. 各面のサイズに合わせて布を裁断
  2. 縫い合わせていく
  3. 上部は開けておくか、紐で絞れるようにする
  4. マジックテープをつければ開閉が簡単に

100円ショップでも材料が揃う!

コストを抑えたいなら、100円ショップの商品を活用してみて。

  • 大判の手ぬぐい
  • ブランケット
  • カフェカーテン
  • 突っ張り棒

突っ張り棒と布を組み合わせれば、取り外しも簡単です。
アイデア次第で低予算でも機能的なカバーが作れます。


正しい使い方のポイント

覆う範囲はどのくらい?

基本的には三方を覆い、一方は開けておくのがおすすめ。
猫ちゃんの様子が見えますし、空気もこもりません。

全面を覆う場合は、必ず換気できる部分を残してください。
落ち着いている様子なら、覆う範囲を少しずつ調整してもOKです。

時間帯で使い分ける

夜間だけカバーをかけるという使い方も効果的!昼間は外しておき、寝る時間になったらかけてあげます。

来客時など、猫ちゃんが興奮しやすい場面でも活用できます。
常にかけっぱなしではなく、必要な時だけ使うのが理想的です。

嫌がる時は無理しない

カバーを嫌がる子もいます。
無理に使い続けると、ケージ自体を嫌いになってしまうかも...。

まずは一面だけ、短時間から試してみてください。
徐々に慣れさせていくことが大切です。


使う時の注意点

温度・湿度管理が大事

カバーをかけると、ケージ内の温度が上がりやすくなります。
特に夏場は熱中症のリスクが高まるので注意!

部屋の温度計だけでなく、ケージ内の温度も確認してください。
湿度が高い日も、カバーの使用は控えた方が安心です。

長時間の使用は避けて

一日中カバーをかけたままはNG。
猫ちゃんにとって適度な刺激は必要で、暗い環境にずっといるのはストレスになります。

また、飼い主さんが様子を確認できないのも問題。
体調の変化に気づきにくくなってしまいます。

定期的に洗濯を

カバーは定期的に洗濯しましょう。
ホコリや抜け毛がたまりやすいので、清潔に保つことが大切です。

洗濯の目安
最低でも月に1回、できれば2週間に1回が理想的。
予備のカバーを用意しておくと、洗濯中も困りません♪


カバー以外で落ち着かせる方法

ケージの置き場所を見直す

ケージを静かで落ち着ける場所に置くだけで、猫ちゃんの様子が変わることも。

避けたい場所

  • 人通りの多い場所
  • テレビの近く
  • 直射日光が当たる窓際

壁際に置いて、背面と側面の視界を自然に遮るのも効果的です。

ケージ内のレイアウトを工夫

ケージ内に隠れ場所を作ってあげましょう。
段ボール箱や猫用ベッドを入れるだけでも、安心感がアップします。

トイレと寝床の位置を離すことも大切。
猫は清潔好きなので、トイレの近くでは落ち着けません。

フェロモン製品を併用

猫用のフェロモン製品を使うのも一つの方法です。
スプレータイプやディフューザータイプがあります。

カバーと併用することで、より効果が高まることも。
ただし、すべての猫ちゃんに効果があるわけではありません。


よくある質問

Q. 子猫にも使える?

使えますが、注意が必要です。
成長期の子猫には、適度な刺激も大切だからです。

夜間だけ使うなど、時間を限定するのがおすすめ。
また、子猫の様子をこまめに確認できるよう、透け感のある生地を選びましょう。

Q. 夏でもカバーをかけて大丈夫?

夏場は熱中症のリスクがあるため、慎重に使う必要があります。
保温性の高い素材は避け、薄手の通気性のよい布を選んでください。

エアコンの風よけとして一面だけ覆うなど、最小限の使用にとどめましょう。
室温が28度を超える場合は、カバーを外した方が安全です。

Q. 洗濯機で洗える?

綿、麻、ポリエステルは基本的に洗濯機で洗えます。
洗濯表示を確認してから洗ってくださいね。

撥水加工のあるものは、洗濯を繰り返すと効果が落ちることも。
できれば手洗いするか、洗濯ネットに入れて優しく洗いましょう。

Q. かけたまま外出しても平気?

短時間の外出なら問題ありませんが、長時間は避けた方がベター。
猫ちゃんの様子を確認できないため、何かあった時に対応できません。

特に夏場や冬場は、室温の変化にも注意が必要です。
外出時はカバーを外すか、一面だけにしておく方が安心ですよ。