
猫ケージのステップ、足りていますか?
高齢猫や子猫を飼っている方に向けて、この記事では市販品の選び方から100均を使った簡単DIY、設置のポイントまで詳しく解説します。
愛猫が安全に上下移動できる環境作りができるようになります♪
記事の監修者

ケージの段差が大きすぎて、猫ちゃんが登りづらそう…なんてことはありませんか?
実は、猫ケージにステップを追加するだけで、日々の移動がかなりラクになります。
とくにケージの棚板どうしの間隔が広い場合や、高さのある2段・3段ケージでは効果を実感しやすいです。
若い成猫なら軽々ジャンプできる高さでも、高齢猫や子猫には大きな段差が負担になることがあります。
細かく足場を作ってあげることで、「飛び移る」ではなく「順に移動する」動きがしやすくなり、転落や踏み外しのリスク軽減につながります。
猫は上下運動を取り入れながら行動する動物です。
ケージ内にステップがあると移動ルートが増え、ただ寝るだけの空間ではなく、ほどよく体を動かせる場所になります。
とくに留守番時間が長い家庭では、ステップがあることで
といったメリットがあります。
「運動させるための設備」というより、自然に動きたくなる環境づくりとして考えるのがおすすめです。
毎日の上り下りは、想像以上に猫の足腰へ負担がかかります。
とくに、高い位置からの飛び降りを繰り返す状態は、関節や着地時の衝撃が気になりやすいポイントです。
適切な高さでステップを入れておくと、衝撃を分散しやすくなり、
という利点があります。
元気な猫でも、将来を見据えて早めに使いやすい導線にしておくのは十分意味があります。

市販のステップを買う前に、まず見ておきたいポイントを整理しておきましょう。
本記事では、猫ケージ用ステップを選ぶときも、次の5つを重視しています。
さらに、猫ケージ選びやパーツ選びで起こりやすい失敗も先に知っておくと安心です。
ステップは小さなパーツですが、サイズ・素材・配置の3つを外すと使われないことが多いので、購入前に順番に確認するのがコツです。
まずはケージの外寸ではなく内寸を測りましょう。
柵の太さや棚板の位置によって、思ったより設置スペースが狭いことがあります。
目安としては以下の通りです。
また、ケージ全体のサイズ感も大切です。
猫の体格別の目安としては、次の考え方が参考になります。
ケージの中で無理なく方向転換できること、立ち上がっても窮屈すぎないこと、さらにトイレや寝床を置いても動線が詰まらないことが基本です。
ステップ単体ではなく、ケージ全体の使いやすさの中で判断しましょう。
猫が無理なく上り下りしやすい目安は、15〜20cm前後です。
もちろん猫の年齢や運動能力で変わりますが、次のように考えると選びやすくなります。
「1段だけ高い」「最上段だけ飛び乗る必要がある」という構造は、そこだけ使いにくくなりがちです。
下から上までなるべく均等な段差になるように調整しましょう。
表面がツルツルしていると、猫が踏み込んだ瞬間に滑りやすくなります。
とくに、急いで移動する子や、着地の勢いが強い子は要注意です。
おすすめなのは以下のような素材です。
プラスチック製を使う場合は、そのまま使わず滑り止めマットを追加する前提で考えると失敗しにくいです。
爪が軽く引っかかるくらいの安心感があると、猫も使いやすくなります。
猫が使わないステップの原因として多いのが、グラつきです。
猫は足場の安定感に敏感なので、少し揺れるだけでも警戒して乗らなくなることがあります。
選ぶときは、以下を確認してください。
大型猫や多頭飼いなら、最低限の耐荷重ではなく余裕のある設計を選ぶのが安心です。
素材によって使い心地やメンテナンス性が変わるので、愛猫の性格や使い方に合ったタイプを選びましょう。
☑ 安定感があって滑りにくい
☑ ナチュラルな見た目でインテリアにも馴染みやすい
☑ 表面に傷がつくことがあるので定期チェックが必要
木製は足裏が安定しやすく、猫ケージ ステップとして扱いやすい定番素材です。
一方で、重さがあるため、ケージ本体の耐荷重や固定方法の確認は欠かせません。
☑ 軽くて取り付けやすい
☑ 水拭きしやすく清潔を保ちやすい
☑ 表面によっては滑りやすいので対策が必要
掃除しやすさを優先したい方には便利ですが、そのままだと滑る場合もあります。
滑り止めマットや布を足して安全性を補うと使いやすくなります。
☑ 寝床としても使える
☑ 柔らかく、足腰への当たりがやさしい
☑ たわみやすいため、体格によっては不安定に感じることも
ハンモック型は休憩スペースを兼ねられるのが魅力です。
ただし、しっかり足場として使ってほしい場合は、硬さのあるタイプのほうが向く猫もいます。
最初から高価なものを選ぶより、猫の性格に合うかを見ながら使い勝手を確認するのもおすすめです。
お金をかけずに猫ケージ用ステップを試したいなら、100均アイテムでのDIYも十分選択肢になります。
ただし、「安く作れる」よりも「安全に固定できる」ことを優先してください。
100円ショップでそろえやすい材料はこちらです。
できれば、結束バンドは細すぎないものを選ぶと固定しやすいです。
手順1
ワイヤーネットをケージの内寸に合わせて調整します。
カットが難しい場合は、折り曲げて二重にし、たわみにくくする方法でもOKです。
手順2
上面に滑り止めマットを敷きます。
猫が足を置いたときに滑らないことを優先し、ズレやすい素材ならマット自体も固定しておきましょう。
手順3
ケージの柵に当てて、結束バンドで4か所以上しっかり固定します。
余った結束バンドの先端は、猫が顔や足をぶつけないよう必ずカットしてください。
また、設置後は人の手で押してみて、たわみ・傾き・ガタつきがないかを確認してから使わせましょう。

「長く使えるしっかりした猫ケージ用ステップを作りたい」という方には、木材を使ったDIYが向いています。
見た目が整いやすく、サイズも調整しやすいので、ケージにぴったり合わせたい場合に便利です。
大型猫や、よく走って移動する猫なら、板の厚みと固定金具の強度を少し余裕を持って選ぶと安心です。
DIYでとくに大切なのは、完成度より安全性の確認です。
次の点は必ずチェックしてください。
ホームセンターのカットサービスを使えば、サイズ調整の失敗も減らせます。
自作に慣れていない方ほど、加工はシンプル・固定は頑丈にを意識するのがおすすめです。
まずは一時的に段差を補いたい、という場合は家にあるものを活用する方法もあります。
ただし、あくまで短期対応やお試し用と考えるのが安全です。
ケージの幅に合うものなら、簡易ステップとして使える場合があります。
中に重しを入れて安定させ、上に滑り止めマットを敷けば使いやすくなります。
ただし、高さが合わないと逆に使いづらくなるため、段差のバランスは必ず確認しましょう。
すのこは軽くて加工しやすく、サイズ調整もしやすい素材です。
結束バンドで固定しやすい点もメリットですが、隙間に爪が入らないかは要チェックです。
猫が勢いよく乗る場合は、たわみや割れにも注意してください。
一時的な応急対応としては使えますが、耐久性・耐水性・衛生面の弱さがあります。
長期使用には向かず、汚れたり潰れたりしやすいため、常設にはあまりおすすめできません。
同じステップでも、配置次第で使いやすさが大きく変わります。
「良いものを買ったのに使わない」というときは、製品より配置が原因になっていることも少なくありません。
下から上まで、15〜20cm程度を目安に均等な間隔で配置しましょう。
一部だけ高すぎると、
といった問題が出やすくなります。
連続して上り下りしやすい導線を作るのがポイントです。
トイレの真上や、出入り口の真前にステップを置くと、猫にとって使いにくい配置になることがあります。
たとえば、
といったことが起こりやすいです。
猫がどこから上がり、どこで休み、どこで排泄するのかを見て、生活動線を邪魔しない位置に置きましょう。
猫ごとに使いやすい条件は変わります。
「一般論」で決めすぎず、実際の動きを見て微調整することがいちばん失敗しにくい方法です。

せっかく設置したのに使ってくれない…。
そんなときは「猫が気まぐれ」だけで片づけず、使わない理由を1つずつ減らすのがコツです。
新しいものを警戒する猫は多いので、まずは「怖くない場所」だと認識してもらうことから始めます。
無理に抱えて乗せるより、自分で近づいて成功体験を積める流れのほうが受け入れられやすいです。
使わない理由が、実はステップそのものではなく場所であることはよくあります。
これだけで使い始めることもあります。
特に、猫がいつも通るルートから外れていると、存在を認識していても使わないことがあります。
猫によっては慣れるまで数日〜1週間ほどかかることもあります。
最初から積極的に使わなくても、安心だとわかれば自然に使い始めるケースは珍しくありません。
ただし、ずっと使わない場合は次の点を見直しましょう。
「慣れの問題」か「設計の問題」かを切り分けることが大切です。

複数の猫がいるなら、1匹用よりも逃げ場と通行しやすさが重要になります。
ステップ幅が狭いと、鉢合わせしたときに動きづらく、緊張やケンカの原因になることがあります。
目安としては、可能であれば幅20cm以上を意識すると安心です。
特に体格差のある組み合わせでは、狭い足場ほどストレスが出やすくなります。
左右にステップを振り分けるなどして、どちらからでも上がれる構造にしておくと使いやすさが上がります。
これには次のようなメリットがあります。
多頭飼いでは、1つの正解ルートを作るより、選べる動線を増やすことが重要です。

A. 一般的な成猫で3〜5kg程度が目安なので、最低でも5kg以上、できれば余裕のあるものを選ぶと安心です。
大型猫や、勢いよく飛び乗る子、2匹が同時に使う可能性がある場合は、10kg以上を目安に考えると不安が少なくなります。
DIYの場合も、素材の強度だけでなく固定部分が耐えられるかまで確認してください。
A. 木製は爪をかけやすく、気に入ると爪とぎ場所になることがあります。
対策としては、
といった方法があります。
ただ、多少の傷は使い込んだ証でもあるので、危険なささくれやめくれが出ていないかの点検を優先しましょう。
A. ケージの高さによりますが、一般的には3〜4段が目安です。
ただし大切なのは段数そのものではなく、猫が無理なく移動できる間隔になっているかです。
高さ80cm以上のケージなら、上まで一直線に飛ばせる構造より、途中に足場があるほうが使いやすい場合が多いです。
猫ケージのステップは、単なる便利グッズではなく、愛猫が安全に過ごすための動線づくりに役立つパーツです。
特に意識したいのは、次の3点です。
市販品でもDIYでも大丈夫ですが、見た目や安さだけで決めず、
「その猫が毎日使いやすいか」 という視点で選ぶことが何より大切です。
子猫・シニア猫・大型猫・多頭飼いなど、それぞれの条件に合わせて調整しながら、愛猫が安心して上り下りできるケージ環境を整えてあげてください。
本記事は、認定トリマー・愛玩動物飼養管理士・動物取扱責任者・キャットグルーマーの資格を持つ富崎章子が監修しています。三重県ドッグサロン「pawpad」店長として、トリマー歴20年・犬猫あわせて数千頭のトリミング・ケアの実績に基づき、清掃性・安全性・耐久性まで考慮したペット用品選定のアドバイスを行っています。
富崎 章子
CageRoom(ケージルーム)は、ペットケージに特化した専門通販サイトです。 犬・猫・小動物・鳥まで、幅広いペット種に対応したケージを取り揃えています。 一般的なペット用品サイトとは異なり、すべてのケージを「安全性」「サイズ適合性」「通気性」「掃除のしやすさ」「インテリアとの調和」の5つの基準で評価・選定しています。 犬種・猫種ごとの体格差やライフステージを考慮し、ペットにとって本当に快適な空間を提案します。