ケージにハンモックを入れる理由

ケージ用のハンモックには、猫にとって嬉しいメリットがいくつかあります♪

猫は高い場所が大好き

猫は本能的に高い場所を好む動物です。
野生時代、天敵から身を守るために木の上で休んでいた名残なんですね。

ケージの中でも同じで、床より少し高い位置にハンモックがあると安心して眠れます。
特に臆病な性格の子は、高い場所にいることで落ち着くことが多いです。

スペースを上手に使える

ケージは限られた空間なので、床面積だけでは狭く感じることも...。
ハンモックを設置すると、縦の空間を使えるため居住スペースが広がります!

☑ 床にはトイレや食器
☑ 中段にハンモック

こんな風に配置すれば、生活エリアをしっかり分けられます。
多頭飼いの場合も、それぞれの猫が好きな場所を選べるようになりますよ。

夏の暑さ対策にもなる

ハンモックは床から浮いているため、空気が下から通ります。
メッシュ素材のものなら通気性がよく、夏でも涼しく過ごせるんです。

床に直接寝るより熱がこもりにくいので、暑がりな猫ちゃんには特におすすめです♪

ハンモックが向かないケースもある

便利なハンモックですが、すべての猫に合うわけではありません。

子猫や高齢猫は要注意

子猫はまだ運動能力が未熟なので、ハンモックから落ちてしまう可能性があります。
高齢猫も足腰が弱っていると、飛び乗ったり降りたりするのが難しいかもしれません。

もし設置する場合は、低めの位置にするか、ステップになるものを用意してあげましょう。
様子を見ながら徐々に慣れさせていくことが大切です。

ケージが小さいと窮屈に

2段ケージでスペースに余裕がない場合、ハンモックを入れると動きづらくなることがあります。
猫が移動する際にぶつかったり、トイレの上に設置してしまったりすると使い勝手が悪いです。

ケージの大きさに対して適切なサイズかどうか、事前に確認しておきましょう。

慣れるまで時間がかかる子も

新しいものに敏感な猫は、ハンモックを警戒して近づかないことも...。
無理に使わせようとすると、かえってストレスになってしまいます。

最初は低い位置に設置して、猫が自分から興味を持つのを待ちましょう。
慣れるまでに数日から数週間かかる場合もあります。

ハンモックの種類

ケージ用ハンモックには、取り付け方法によっていくつかのタイプがあります。

吊り下げタイプ
ケージの天井部分にフックで吊り下げるタイプ。
高さ調節がしやすく、設置場所を変えるのも簡単です。
ただし天井に固定できる場所がないと使えないので、ケージの構造を確認しておきましょう。

棚板取り付けタイプ
ケージに付属している棚板にネジやクリップで固定するタイプ。
安定感があり、しっかりと取り付けられるのがメリットです。
棚板のサイズや形状に合うものを選ぶ必要があります。

フック式
ケージの格子にフックを引っ掛けて固定するタイプ。
工具を使わず簡単に取り付けられるので、初めての人でも扱いやすいです♪ ただし猫の体重によっては外れやすいこともあるため、耐荷重をチェックしてください。

マジックテープ式
ケージの柱や格子にマジックテープで巻き付けるタイプ。
位置の調整がしやすく、取り外しも簡単です。
マジックテープの粘着力が弱くなると固定が甘くなるので、定期的に確認しましょう。

うちの猫に合う選び方

自分の猫とケージに合ったハンモックを選ぶポイントを紹介します。

体重で耐荷重をチェック

ハンモックには耐荷重が設定されています。
猫の体重より余裕を持った耐荷重のものを選びましょう。

  1. 成猫なら5kg以上
  2. 大きめの猫は8kg以上
  3. 複数で使う可能性があるなら余裕を持って

体重ギリギリのものだと、飛び乗った衝撃で破れたり外れたりする危険があります。

サイズはケージに合わせて

ハンモックが大きすぎるとケージ内を圧迫し、小さすぎると猫が窮屈に感じます。
ケージの幅や奥行きを測って、適切なサイズを選んでください。

一般的に、ケージの幅の7〜8割程度のサイズが使いやすいです。

素材は季節で使い分け

☑ 夏はメッシュや綿素材(通気性重視)
☑ 冬はフリースやボア素材(保温性重視)

両面で素材が違うリバーシブルタイプなら、季節ごとに買い替える必要がありません♪

多頭飼いは配置も考える

複数の猫を飼っている場合、それぞれの居場所が必要になります。
ハンモックを2枚以上設置したり、高さを変えたりして工夫しましょう。

猫同士の相性によっては、離れた位置に設置する方がトラブルを避けられます。

取り付け方と安全対策

正しく取り付けないと猫が怪我をする可能性があるので、慎重に作業しましょう。

基本の取り付け手順

まずケージのどこにハンモックを設置するか決めます。
猫がジャンプしやすい高さで、トイレや食器から離れた場所がいいでしょう。

  1. フックやクリップをしっかり固定
  2. ハンモック部分を取り付け
  3. 手で引っ張って確認

簡単に外れないかチェックしてくださいね!

落下防止のチェックポイント

取り付けた後は、実際に猫を乗せる前に自分の手で押してみましょう。
揺れすぎたり、固定部分が緩んだりしていないか確認します。

特にフック式の場合、格子の太さや形状によっては外れやすいことがあります。
不安な場合は、結束バンドなどで補強すると安心です。

猫の様子を見て調整を

最初に設置した場所で猫が使ってくれないこともあります。
高すぎる、低すぎる、または日当たりが悪いなど、理由はさまざま...。

猫の行動を観察して、必要に応じて位置を変えてみましょう。
何度か試すうちに、猫が気に入る場所が見つかるはずです♪

100均で手作りする方法

市販品を買わなくても、身近なもので作ることができます。

必要な材料

☑ 布(バスタオルや古着、100円ショップの手ぬぐいでOK)
☑ フック(S字フックやカラビナ、結束バンドなど)

ケージの構造に合わせて選んでください。

作り方

  1. 布を正方形または長方形にカット
  2. 四隅にフックを通す穴を開けるか、紐を縫い付ける
  3. ケージの格子にフックを引っ掛ける
  4. 布の四隅を固定して完成!

布がたるみすぎないよう、少し張りを持たせるのがコツです。

手作りの注意点

布の端がほつれやすい素材だと、猫が糸を飲み込む危険があります。
端を折り返して縫うか、ほつれにくい素材を選びましょう。

また、固定が甘いと猫が乗った時に外れてしまいます。
手作りの場合は特に、取り付け後の確認を念入りに行ってください。

使ってくれない時の対処法

せっかく用意しても、猫が全く使わないことがあります。

最初は警戒するのが普通

新しいものに対して警戒心を持つのは、猫にとって自然な反応です。
いきなり飛び乗ることはなく、まずは匂いを嗅いだり遠くから見たり...。

数日間はそのまま様子を見て、猫が自分のペースで慣れるのを待ちましょう。

おやつで誘導してみる

ハンモックの上におやつを置いて、猫の興味を引く方法があります。
お気に入りのおもちゃを置いておくのも効果的です♪

ただし無理やり乗せるのは逆効果なので、あくまでも猫の自主性を尊重してくださいね。

場所を変えてみる

猫には好みの高さや場所があります。
低すぎて安心感がない、または高すぎて怖いと感じているのかも?

位置を変えてみると、急に使い始めることもあります。
日当たりや風通しも関係するので、いろいろ試してみましょう。

無理に使わせなくてOK

結局のところ、猫が気に入らなければ使わなくても問題ありません。
床で寝るのが好きな猫もいますし、棚板の方が落ち着くという猫もいます。

ハンモックはあくまでも選択肢の一つなので、猫の好みを優先してあげてください。

他のアイテムとの組み合わせ

ハンモックだけでなく、他のアイテムと組み合わせることでより快適な空間になります。

棚板と一緒に使う

ケージに棚板が付いている場合、ハンモックと高さを変えて設置すると立体的になります。
棚板の下にハンモックを吊るせば、2段ベッドのような使い方ができるんです♪

猫が好きな方を選べるので、気分によって居場所を変えられます。

ベッドやクッションとの使い分け

  1. ハンモックは夏用
  2. ベッドやクッションは冬用

こんな風に季節で使い分けるのもいいでしょう。
または、両方置いて猫に選ばせる方法もあります。
スペースに余裕があれば、複数の寝床を用意してあげると猫も喜びますよ。

快適な空間づくりのコツ

ケージ内は生活スペースなので、トイレと寝床を離すことが基本です。
食器も寝床の近くより、トイレから離れた場所に置く方が衛生的。

また、猫が移動しやすいように動線を確保しましょう。
物を詰め込みすぎると窮屈になるので、適度な余白も大切です。

よくある質問

ハンモックは何枚必要?

1匹飼いなら1枚で十分ですが、多頭飼いの場合は頭数分あると安心です。
ただし猫同士の相性がよければ、一緒に使うこともあります。
ケージのサイズと相談しながら決めるといいでしょう。

どのくらいの頻度で交換すべき?

布が破れたり汚れが目立ったりしたら交換のタイミングです。
季節の変わり目に素材を変えるなら、年に2回程度になります。

衛生面を考えると、洗い替え用に同じものを2枚用意しておくと便利ですよ♪

猫が爪とぎしてしまう場合は?

ハンモックで爪とぎをする猫もいます。
布がボロボロになってしまうなら、爪とぎ用の板をケージ内に別で用意しましょう。

また、爪とぎしにくい素材のハンモックに変えるのも一つの方法です。