
犬のケージを手作りしたいけれど、DIYは初めてで不安...そんな方に向けて、この記事では100均やホームセンターで揃う材料を使った、簡単で安全なケージの作り方を紹介します。
愛犬にぴったりのサイズで、しかも低予算で作る方法が分かりますよ♪
記事の監修者

市販のケージを見ていて、「もう少し広ければいいのに」「この高さだと飛び越えそう」と感じたことはありませんか。
犬のケージを手作りする最大の魅力は、愛犬の体格・性格・生活動線に合わせて最適化できることです。
既製品では合わなかったサイズ感や、部屋のレイアウトとの相性も、DIYなら柔軟に調整できます。
ただし、見た目やコストだけで進めると失敗しやすいのも事実です。
そこでこの記事では、安全性・サイズ適合性・通気性・掃除のしやすさ・部屋になじむかという5つの視点を軸に、初心者でも実践しやすい手作り方法をわかりやすく整理しました。
「安く済ませたい」だけでなく、愛犬が安心して過ごせるかまで含めて考えることが、満足度の高いケージ作りにつながります。
市販のケージはサイズや仕様が決まっていますが、手作りなら愛犬に合わせて細かく設計できます。
たとえば、寝床は落ち着ける広さにしつつ、トイレは少し離して配置したい場合も、手作りなら無理なく対応できます。
愛犬の生活スタイルに寄り添った、その子専用のケージを作れるのが大きなメリットです。
手作りケージは、材料の選び方によって費用を抑えやすいのが魅力です。
市販品では小型犬用でも5,000円前後、大型犬用では20,000円を超えることもあるため、条件が合えば手作りのほうがコストを抑えやすいです。
ただし、費用だけで判断するのはおすすめできません。
犬が体当たりしやすい、噛み癖がある、長期間使いたいといった条件がある場合は、強度を優先した材料選びが必要です。
結果として、市販品を買うのと変わらない費用になるケースもあります。
初めて作ったとき、結束バンドだけで固定した簡易ケージを使ったところ、愛犬が体当たりしただけでゆがんでしまいました。
そのときに実感した失敗ポイントは、主に次の3つです。
見た目は完成していても、犬にとって使いやすいとは限りません。
実際に使ってみて初めてわかるのが、安全性・安定感・足腰への配慮の大切さです。
この記事では、こうした失敗を踏まえて、初心者でも取り入れやすい改善ポイントまで含めて解説していきます。

いきなり作り始めると、「サイズが合わない」「思ったより掃除しにくい」「愛犬が嫌がって入らない」といった失敗につながります。
手作りケージを成功させるには、作り方そのものより先に、何を基準に設計するかを決めることが大切です。
犬のケージを手作りするときは、次の5つを基準に考えると失敗しにくくなります。
見た目や安さだけで作り始めると、後から使いにくさが目立ちます。
「犬が安全に落ち着けるか」と「飼い主が管理しやすいか」 の両方で考えるのがポイントです。
手作り・市販品を問わず、ケージ選びでは次の失敗が起こりやすいです。
特に子犬は成長が早いため、今ぴったりのサイズで作ると、数か月で窮屈になることがあります。
最初から成犬時のサイズ感まで見越しておくと、作り直しの手間を減らせます。
ケージの中で犬が無理なく過ごせるかどうかは、サイズ設計でほぼ決まります。
基本の目安
さらに犬種ごとの目安をざっくり整理すると、次の通りです。
| 体格の目安 | 犬種例 | 推奨サイズの目安 |
|---|---|---|
| 超小型(〜4kg) | チワワ、ヨークシャーテリア | 幅60cm〜 |
| 小型(4〜10kg) | トイプードル、ミニチュアダックス | 幅75〜90cm |
| 中型(10〜25kg) | 柴犬、フレンチブルドッグ | 幅90〜120cm |
| 大型(25kg〜) | ラブラドール、ゴールデンレトリバー | 幅120cm〜 |
トイレをケージ内に置くなら、寝床だけのサイズでは足りません。
寝る場所・方向転換するスペース・トイレの位置まで含めて考え、ワンサイズ大きめに設計すると使いやすくなります。
設置場所によって、向いている素材や構造は大きく変わります。
室内用
屋外用
特に屋外用は、単に囲えばよいわけではありません。
暑さ・湿気・雨・サビ・劣化まで考慮する必要があるため、DIY初心者ならまずは室内用から始めるほうが無理がありません。
犬の性格によって、向いている素材は変わります。
噛み癖がある犬には、太めの金属製ワイヤーネットやしっかりした金具を使った構造が向いています。
一方、段ボールや薄い木材は短期の仮設用には便利でも、長期使用には向きません。
必要な材料は、どんなケージを作りたいかで変わります。
ここでは、初心者でも取り組みやすい代表的なパターン別に整理します。
ワイヤーネットは安く始めやすい反面、強度差が出やすいのが注意点です。
小型犬向けなら扱いやすいですが、中型犬以上では補強前提で考えたほうが安心です。
すのこは木のぬくもりがあり、部屋になじみやすいのが魅力です。
ただし、隙間の広さ・ささくれ・噛み壊しには注意が必要です。
見た目重視で選ぶのではなく、犬が実際に使う前提で安全処理まで考えておきましょう。
| 道具 | 用途 | 代用品 |
|---|---|---|
| ニッパー/ペンチ | ワイヤーや結束バンドのカット | ハサミ |
| メジャー | サイズ測定 | 定規 |
| 軍手 | 手の保護 | 厚手の手袋 |
| やすり | 木材の角処理 | 爪やすり |
| マスキングテープ | 仮止め・位置確認 | 養生テープ |
完成度を左右するのは、材料そのものだけではありません。
測る・削る・補強するといった工程を丁寧にできる道具があると、仕上がりの安全性がぐっと上がります。

初心者でも挑戦しやすい3つの方法を紹介します。
愛犬の体格や使う期間、設置場所に合わせて選んでみてください。
ポイント
「とりあえず組めた」状態で終わらせず、揺すってもゆるまないかまで確認しておくと安心です。
注意点
木製は見た目がおしゃれですが、犬にとっては噛める・引っかかる・熱がこもるなどの弱点もあります。
デザインだけでなく、使い心地まで見て選ぶことが大切です。
段ボールは、来客時や短時間の隔離など、一時的な使用には便利です。
ただし、噛む・引っかく・湿気を含むとすぐに傷むため、常設用には向きません。
「まずサイズ感を試したい」「数日だけ仮設で使いたい」という場面向きです。
犬のケージは、見た目が似ていても必要な強度は大きく違います。
小型犬向けの作り方をそのまま大型犬に流用すると、破損や脱走の原因になります。
サイズ目安
このくらいのサイズなら、ワイヤーネットでも比較的作りやすく、移動や掃除もしやすいです。
費用も抑えやすく、DIY初心者には始めやすい大きさです。
ただし、小型犬でもジャンプ力のある子はいます。
高さは「小さいから低くて大丈夫」と決めつけず、立ち上がり+飛び越え防止の視点で考えるのがおすすめです。
サイズ目安
このサイズになると、結束バンドだけでは不安が残ることがあります。
中型犬は体重もあり、方向転換のときに壁面へ圧力がかかりやすいためです。
強度アップのコツ
見た目以上に土台の安定感が大事になるサイズ帯です。
大型犬は、寄りかかる・前足をかける・体当たりするだけでも、ケージに強い負荷がかかります。
100均材料だけで安全性を確保するのは難しいケースも少なくありません。
そのため大型犬には、次のような考え方が必要です。
体重20kgを超える犬では、DIYの自由度よりも安全性を優先したほうがよい場合があります。
無理に手作りへこだわらず、必要なら市販品を検討する判断も大切です。

ケージは作って終わりではありません。
犬が毎日使うものだからこそ、完成後の安全チェックと継続的な見直しが欠かせません。
ワイヤーや木材の角が鋭いままだと、鼻先・足先・被毛が引っかかる危険があります。
処理の基本
見た目ではわかりにくい小さな出っ張りでも、犬にとってはストレスやケガの原因になります。
最後は必ず手でなぞって確認しましょう。
手作りケージで見落としやすいのが扉です。
囲い自体はしっかりしていても、扉が弱いと脱走しやすくなります。
安全な扉の条件
結束バンドだけで扉を作ると、開閉を繰り返すうちにゆるみやすくなります。
扉まわりだけは簡易仕様にしすぎないのがポイントです。
軽量素材のケージは、犬が中で動くだけでもズレたり傾いたりすることがあります。
固定方法の例
特にフローリングでは滑りやすく、ケージだけでなく犬の足腰にも負担がかかります。
床との接地面まで含めて設計することが大切です。
初めてのDIYでは、完成前よりも「使い始めてから」のほうが問題が出やすいです。
よくあるつまずきを先に知っておくと、同じ失敗を防ぎやすくなります。
結束バンドを1本だけで留めると、犬が寄りかかっただけでも緩むことがあります。
対策
最初は問題なく見えても、毎日の振動や開閉で少しずつゆるむことがあります。
完成後の点検を前提に作るのが安心です。
床面をそのままにすると、犬が滑る・網目に足が当たる・落ち着かないなどの問題が起こりやすくなります。
敷いておきたいもの
特にワイヤーネットやすのこは、そのままだと足裏にやさしくありません。
床材は快適性だけでなく、足腰の負担軽減やケガ予防にもつながります。
「小型犬だから低めで大丈夫」と考えて作ると、想像以上にジャンプされることがあります。
高さの考え方
特に好奇心が強い犬、来客時に興奮しやすい犬は要注意です。
最初の設計段階で脱走対策まで入れておくほうが結果的に手間が少なく済みます。

基本のケージができたら、使いやすさを一歩進める工夫を加えると、愛犬の満足度もお世話のしやすさも上がります。
ケージ内に仕切りを入れて、寝る場所とトイレを分ける方法です。
作り方の例
寝床とトイレが近すぎると、犬が落ち着きにくくなることがあります。
スペースに余裕があるなら、役割を分けたレイアウトにすると使いやすくなります。
すのこやパネルを蝶番でつなげると、折りたたみ式の簡易ケージが作れます。
ただし、折りたたみ構造は便利な反面、接続部に負荷が集中しやすいです。
移動のしやすさを優先する場合でも、ロック部分と接合部の強度確認は忘れないようにしましょう。
手作りケージでは、囲いすぎることで熱がこもるケースがあります。
特に木製ケージは通気性に配慮が必要です。
暑さ対策の例
通気性を軽視すると、夏場は犬にとって過ごしにくい空間になりがちです。
見た目よりもまず、熱がこもりにくい構造を優先しましょう。
目安としては次の通りです。
ただし、初めて作る場合は、サイズ確認・補強・角処理に想像以上に時間がかかります。
時間短縮を優先するより、安全確認まで含めて余裕のある日に作業するのがおすすめです。
簡易的なケージなら可能です。
ワイヤーネットや一部のすのこDIYなら、最低限の道具でも形にできます。
ただし、安全性を高めるならニッパー・やすり・ドライバー類があったほうが安心です。
特に以下はあると便利です。
「作れる」と「安心して使える」は別なので、工具なしで作る場合ほど、簡易設計にしすぎないよう注意しましょう。
安全に作られていれば使えます。
ただし子犬は成長が早く、噛む・登る・すき間に頭を入れるなど、大人の犬とは違う注意点があります。
そのため、最初から長期使用前提で作り込むよりも、成長に合わせて調整しやすい構造にしておくほうが実用的です。
子犬用で意識したいこと
次のような方には、手作りケージが向いています。
一方で、大型犬・力の強い犬・噛み癖が強い犬の場合は、安全性を最優先に考える必要があります。
無理にDIYにこだわらず、市販品も含めて比較検討するのが安心です。
完成後は、次のチェックをしてから使い始めましょう。
見た目が整っていても、犬にとって快適とは限りません。
最後は実際に使う愛犬目線で確認することが、失敗しないいちばんの近道です。
本記事は、認定トリマー・愛玩動物飼養管理士・動物取扱責任者・キャットグルーマーの資格を持つ富崎章子が監修しています。三重県ドッグサロン「pawpad」店長として、トリマー歴20年・犬猫あわせて数千頭のトリミング・ケアの実績に基づき、清掃性・安全性・耐久性まで考慮したペット用品選定のアドバイスを行っています。
富崎 章子
CageRoom(ケージルーム)は、ペットケージに特化した専門通販サイトです。 犬・猫・小動物・鳥まで、幅広いペット種に対応したケージを取り揃えています。 一般的なペット用品サイトとは異なり、すべてのケージを「安全性」「サイズ適合性」「通気性」「掃除のしやすさ」「インテリアとの調和」の5つの基準で評価・選定しています。 犬種・猫種ごとの体格差やライフステージを考慮し、ペットにとって本当に快適な空間を提案します。