犬のケージを手作りするメリットとは

市販のケージを見ていると「もう少し広ければいいのに」「この高さだと飛び越えそう」と感じたことはありませんか?

手作りなら、そうした不満をすべて解決できます!

市販品より愛犬に合わせられる理由

市販のケージはサイズが決まっていますが、手作りなら愛犬の体格に合わせて自由に設計できます。

☑ 横幅を広げたり、高さを調整したり自由自在
☑ トイレスペースも好きな位置に確保できる
☑ 部屋の間取りに合わせてデッドスペースを有効活用
☑ 成長に合わせてサイズ変更も可能

愛犬の生活スタイルに合わせた、世界に一つだけのケージが作れるのです♪

実際にかかる費用を比較してみた

市販の小型犬用ケージは安くても5,000円から、大型犬用なら20,000円以上かかります。

一方、手作りなら...

  • 100均のワイヤーネット使用:小型犬用で1,500円程度
  • ホームセンターのすのこ使用:3,000円前後
  • 大型犬用(強度重視):5,000円程度

市販品の半額以下で済むことが多いんです!

ただし大型犬用で強度を重視すると、木材や金具の費用がかさむので注意してくださいね。

手作りケージで失敗した私の体験談

初めて作ったとき、結束バンドだけで固定したら、すぐに愛犬が体当たりして壊してしまいました...。

他にもこんな失敗が:

  • ワイヤーネットの角を処理せず、愛犬が鼻を擦って怪我しそうに
  • 床にクッション材を敷かなかったら、足が滑って怖がってしまった

こうした失敗を経て分かったのは、安全性と強度が何より大切だということ。

この記事では、私の失敗から学んだポイントもしっかりお伝えしていきますね。

手作りする前に確認しておきたいこと

いきなり作り始めると、サイズが合わなかったり、愛犬が使ってくれなかったりします。

準備段階でしっかり確認しておくことが、成功への近道です♪

愛犬のサイズから必要な広さを計算する

ケージの中で愛犬が方向転換できる広さが最低限必要になります。

サイズの目安

  • 幅・奥行き:体長の1.5倍〜2倍
  • 高さ:立ち上がったときに頭が天井につかない程度

トイレを中に置くなら、寝る場所とトイレの距離も考慮してください。

狭すぎると愛犬がストレスを感じ、広すぎるとトイレを覚えにくくなります。

室内と屋外、どちらに置くかで変わる注意点

室内用の場合

  • 軽量なワイヤーネットやすのこで十分
  • 暖房器具の近くや窓際は温度変化が激しいため避ける

屋外用の場合

  • 防水加工された木材や錆びにくい金属を選ぶ
  • 直射日光が当たる場所では通気性を重視
  • 雨風にさらされる耐久性が必要

設置場所によって、使う材料が変わってくるんですね。

噛む癖がある犬には避けるべき素材

木材やプラスチックは噛んで壊してしまう可能性があります。

特に子犬や噛み癖のある犬には、金属製のワイヤーネットが安心です!

ただし、ワイヤーの太さが細すぎると曲げて壊すこともあるため、太めのものを選びましょう。

段ボールは一時的な使用には便利ですが、すぐにボロボロになるため長期使用には向きません。

100均とホームセンターで揃える材料リスト

必要な材料は作るケージのタイプによって変わります。

ここでは代表的な3つの作り方に必要なものを紹介しますね♪

ワイヤーネットで作る場合の材料

☑ ワイヤーネット(40cm×40cm程度)8〜12枚
☑ 結束バンド 50本程度
☑ ジョイント部品(100均で入手可能)
☑ クッションマットやペットシート(床用)

ワイヤーネットのサイズは作りたいケージの大きさに合わせて選んでください。

結束バンドは多めに用意しておくと、補強が必要なときに便利です。

すのこで作る場合の材料

☑ すのこ(40cm×25cm程度)4〜6枚
☑ 蝶番 2〜4個
☑ L字金具 8個程度
☑ ネジとドライバー
☑ やすり

すのこは軽くて加工しやすいため、初心者におすすめです♪

蝶番を使えば、折りたたみ式のケージも作れますよ。

あると便利な道具と代用できるもの

道具 用途 代用品
ニッパー/ペンチ ワイヤーのカット ハサミ、カッター
メジャー サイズ測定 30cm定規
軍手 手の保護 なくても可

軍手があると、ワイヤーで手を切る心配が減ります。

【タイプ別】犬のケージの作り方

初心者でも挑戦しやすい3つの方法を紹介します。

愛犬の性格や使用期間に合わせて選んでくださいね。

ワイヤーネットで組み立てる基本の手順

  1. ワイヤーネットを床用1枚、壁用4枚、天井用1枚に分ける
  2. 床用ネットの四辺に壁用ネットを立てて結束バンドで固定
  3. 角の部分は2本以上の結束バンドで補強
  4. 天井用ネットを載せて固定
  5. 1面を扉にする場合は、蝶番代わりに結束バンドを使う

ポイント!
結束バンドは余った部分をニッパーでカットすると、引っかかりがなくなります。

床にクッションマットを敷けば、足への負担も軽減できますよ♪

すのこを使った木製ケージの作り方

  1. すのこ4枚を立てて四角形を作る
  2. 角をL字金具で固定
  3. 底板用にもう1枚すのこを置く
  4. 1面を扉にする場合は蝶番で取り付ける
  5. やすりで角を丸く削る

注意!
すのこの隙間が広い場合、愛犬が足を挟む可能性があります。

ベニヤ板を重ねるか、隙間の狭いタイプを選びましょう。

段ボールで作る一時的なケージ

  1. 大きめの段ボール箱を用意
  2. 上部をカッターで切り落とす
  3. 愛犬が飛び越えない高さを確保
  4. 底に新聞紙やペットシートを敷く

段ボールは数日〜1週間程度の使用が限度です。

来客時や移動時の一時的なケージとして活用できます。

小型犬と大型犬で変える設計のポイント

体格によって必要な強度や広さが大きく変わります。

愛犬のサイズに合わせた設計が必要なんです。

チワワ・トイプードルサイズの設計例

サイズ目安

  • 幅60cm × 奥行60cm × 高さ60cm

ワイヤーネット6枚で組み立てられるため、費用は1,500円程度♪

軽量なので移動も簡単で、掃除のときも楽に動かせます。

小型犬は飛び越える力が弱いため、高さは50cm程度でも十分です。

柴犬・コーギーサイズの設計例

サイズ目安

  • 幅90cm × 奥行90cm × 高さ70cm

体重があるため、結束バンドだけでなく、ジョイント部品で補強が必要です。

強度アップのコツ

  • ワイヤーネットは太めのタイプを選ぶ
  • 角は3本以上の結束バンドで固定
  • すのこで作る場合は底板を2枚重ねる

しっかり補強することで、安心して使えますよ。

大型犬には補強が必須な理由

ゴールデンレトリバーやラブラドールなどの大型犬は、体当たりの衝撃が強いです!

100均のワイヤーネットでは強度が足りないため、ホームセンターの金属製パネルを使います。

木材で作る場合も、角材で骨組みを作り、板を打ち付ける本格的な構造が必要になるのです。

体重が20kgを超える犬には、市販品の購入も検討したほうが安全かもしれません。

安全に使い続けるための工夫

完成後も油断せず、愛犬が怪我をしない工夫が大切です。

安全性を高める処理を必ず行ってくださいね!

角を丸くする簡単な処理方法

ワイヤーネットの角は鋭利なため、そのままだと危険です。

処理の手順

  1. 結束バンドで固定した後、飛び出た部分をニッパーで短くカット
  2. 切り口が気になる場合は、ビニールテープで覆う

すのこの角は、やすりで削って丸くしましょう。

手で触って引っかかりがなくなるまで磨いてください。

扉の開閉で気をつけること

扉が内側に開くと、愛犬が押して脱走する可能性があります...。

安全な扉の作り方

  • 外側に開く設計にする
  • ナスカンなどの留め具で固定
  • 結束バンドだけでは不十分なので金具を使う

人間が開けやすく、犬は開けられない仕組みが理想的です♪

倒れない・動かないための固定テクニック

軽量なケージは愛犬が動くと簡単にずれてしまいます。

固定方法
☑ 底に滑り止めシートを敷く
☑ 壁に固定する
☑ 屋外なら杭で地面に固定
☑ 地震対策として転倒防止用の突っ張り棒を使う

しっかり固定して、安心して使えるようにしましょう。

実際に作った人がつまずいたポイント

初めて作ると、予想外のトラブルに遭遇します。

よくある失敗例を知っておけば、事前に対策できますよ!

ネットの結束部分がすぐ外れてしまった

結束バンドを1本だけで固定すると、愛犬が動くたびにゆるみます。

対策

  • 重要な角の部分は2〜3本使って補強
  • 最後までしっかり引っ張って締める
  • 数週間使ったら定期的にチェック

これだけで格段に強度が上がります♪

床材を敷かなかったら足を痛めた

ワイヤーネットの網目の上を直接歩かせると、足の裏に負担がかかります...。

必ず敷くもの

  • クッションマット
  • ペットシート
  • 毛布

滑りやすい素材は避け、洗える素材を選ぶと衛生的です。

すのこの場合も、隙間に足を挟まないよう、上に何か敷くことをおすすめします。

高さが足りなくて飛び越えられた

小型犬でも、ジャンプ力が高い犬種は予想以上に飛びます!

高さの目安
愛犬が立ち上がったときの高さの1.5倍

天井がないタイプは、脱走のリスクが高まります。

一度飛び越えることを覚えると、何度も繰り返すため、最初の設計が重要なんです。

手作りケージをもっと快適にするアイデア

基本のケージができたら、機能を追加してみましょう♪

愛犬の快適性が格段に上がりますよ。

トイレスペースを分ける仕切りの作り方

ワイヤーネット1枚を縦に立てて、ケージ内を2つに分けます。

寝る場所とトイレを分けることで、愛犬が清潔を保ちやすくなるのです。

仕切りのポイント

  • 結束バンドで固定
  • 高さは30cm程度で十分
  • トイレ側の床材は防水性のあるものを選ぶ

これで愛犬も快適に過ごせますね。

持ち運びできる折りたたみ式にする方法

すのこを蝶番でつなぐと、折りたたみが可能になります。

4枚の壁面を屏風のように折りたためば、収納時も場所を取りません!

移動先でも簡単に組み立てられるため、旅行や帰省のときに便利です。

底板は取り外し式にすると、さらにコンパクトになりますよ♪

夏の暑さ対策に通気性を上げる工夫

木製ケージは熱がこもりやすいため、側面に穴を開けましょう。

涼しくする工夫

  • ワイヤーネットなら最初から通気性◎
  • 直射日光が当たる場所は避ける
  • 天井部分だけ布をかけると日陰ができる
  • 保冷剤を入れた袋を外側に吊るす(愛犬が届かない位置に!)

夏場も快適に過ごせる工夫をしてあげてくださいね。

よくある質問

どれくらいの時間で完成しますか?

ワイヤーネット:1〜2時間
すのこ(木製):3時間程度

初めて作る方は、説明を読みながら進めるため、もう少し余裕を持って取り組んだほうが良いでしょう。

途中で材料が足りないことに気づくこともあるため、時間に余裕のある日に始めてください。

工具を持っていなくても作れますか?

作れます!

ワイヤーネットとすのこのケージなら、ほとんど工具は不要です。

  • 結束バンドはハサミでカット可能
  • すのこもネジ不要のジョイント部品で組み立て可能
  • やすりがけは爪やすりでも代用できる(時間はかかりますが)

本格的な木製ケージを作りたい場合は、ドライバーとのこぎりが必要になります。

子犬のうちから使っても大丈夫?

生後2〜3ヶ月の子犬でも、安全に作れば使えます♪

ただし、成長が早いため、数ヶ月でサイズが合わなくなることも...。

対策

  • 最初は小さめに作り、成長に合わせて拡張する
  • 新しく作り直す前提で簡易的に作る

子犬は好奇心旺盛で何でも噛むため、噛んでも安全な素材を選びましょう!