ケージは、愛猫にとって大切な「安心できる自分だけの場所」です。サイズや素材が合っていれば、落ち着いてゆっくり休める空間になります。反対に、体に合わないケージを選んでしまうと、居心地が悪くなり、入ること自体を嫌がってしまうことも。今回は、専門家監修の下、「サバンナキャット」に合うケージの選び方を紹介。大切な家族をお迎えする前に、その子にぴったり合うケージを用意してあげましょう。

ケージは「成猫になったときの大きさ」を基準に選びましょう。(※成猫の目安は生後1年頃ですが、サバンナキャットは大型の猫種で、中には14kgに達する個体もいます。サーバルの血の濃さ(世代)によっても体格が大きく異なるため、余裕を持ったサイズ選びが非常に重要です)
・長さ…体長(胸の先からお尻までの長さ)の約2倍
・高さ…体高(立った状態で、肩から地面までの高さ)の約3倍
・奥行…体長の約1.5倍
ケージの中では、立つ・寝そべる・くるっと方向転換するといった動きが無理なくできる広さが必要です。少し余裕のあるサイズを選んであげましょう。
長さ:100-160cm以上
高さ:75-150cm以上
奥行き:75-120cm以上
同じケージ選びでも、飼いたい猫種によっておすすめの素材や機能は異なります。以下では、サバンナキャットにぴったりの素材や機能を紹介していきます。

大型で筋肉質、運動量が普通の猫の2倍もある猫種のため、激しい動きにも耐えられる非常に丈夫な素材を選ぶことが大前提です。着地時の衝撃を和らげる滑りにくくクッション性のある素材で、足腰や関節への負担を軽減しましょう。骨折のリスクがある猫種なので、ケガの防止という点でもクッション性は重要です。汚れをさっと拭き取れる防水性のある素材だとお手入れも楽になります。
トイレは寝床からなるべく離して設置しましょう。猫は清潔好きな動物なので、寝床のすぐ隣にトイレがあるとストレスを感じてしまいます。サバンナキャットは非常に体が大きいため、落ち着いて用を足せるよう、ケージ内の下段に大型のトイレを置き、寝床とはしっかり距離を取ってあげましょう。力が強い猫種なので、簡単にひっくり返されない重量感のある安定したトイレを選ぶのもポイントです。
ベッドはケージの上段に設置しましょう。猫は高い場所に安心感を覚える習性がありますが、サバンナキャットは垂直跳びで2.5mにも達するほどの驚異的なジャンプ力を持っています。上段にベッドを置くことで、その本能を満たしながらリラックスして休むことができます。アフリカのサーバルの血を受け継いでいるため寒さには弱いです。冬は保温性の高い素材のベッドや毛布などを活用して暖かく過ごせる環境を整えてあげましょう。体が非常に大きいので、ゆったり体を伸ばせるサイズのベッドを選ぶことが大切です。
非常に賢く、勝手にドアを開けてしまうこともある猫種です。脱走防止のために、二重ロックなど簡単には開けられない強固なロック機構がついた扉を選ぶことが最重要です。体が大きく力も強いので、扉自体の強度も十分にあるものを選びましょう。お世話の際にアクセスしやすい広めの扉がおすすめですが、大きな爪を持つ猫種でもあるため、出し入れ時の安全にも配慮が必要です。
アメリカ原産のサバンナキャット。1986年にアフリカに生息する野生のサーバルキャットとイエネコの交配によって最初の子猫が誕生し、「サバンナ」と名付けられました。その後、この猫に魅了されたブリーダーたちがさまざまな猫種との交配を重ね、現在のサバンナキャットが確立されました。猫種としての歴史は非常に浅く、主要な血統書登録団体TICAに初めて公認されたのは2001年のこと。野生の血を色濃く受け継いだワイルドな容姿と、イエネコ譲りの人懐っこさを併せ持つ、唯一無二の猫種です。
逆三角形の小さめの頭にピンと立った大きな縦長の耳、きりりとしたアーモンド形のつり上がった瞳が印象的な、野生味あふれる容姿が最大の魅力です。細い首に深い胸、長い手足と筋肉質な体はまるでチーターを思わせます。後ろ足が前足よりも明らかに長く、肩甲骨を揺らしながら歩く姿は堂々たるもの。被毛は短毛で、ブラウンやシルバーのスポテッドタビー、ブラック、ブラックスモークなど独特の毛色パターンを持っています。目頭から鼻の脇に沿って入る黒いシャドー模様(ティアマーク)も特徴的です。
ワイルドな見た目とは裏腹に、飼い主に深い愛情を抱く人懐っこい性格です。家族の中でも特にお気に入りの1人に強い愛着を見せる傾向があります。好奇心旺盛で冒険が大好き、日常の中にたくさんの刺激を求めます。非常に賢く、飼い主の行動をよく観察しており、ドアの開け方や蛇口の回し方を覚えてしまうことも。忠誠心が高く、ドアの前で家族の帰りを待ったり、家の中をついて歩いたりと、犬のような一面も見られます。
体高:25-50cm(男の子女の子共に)
体長:50-80cm(男の子女の子共に)
体重:7-13kg(男の子)/6-10kg(女の子)
寿命:17-20才
*体高…猫が立った状態で、肩から地面までの垂直の高さ
*体長…胸の先からお尻までの長さ
飼い主によく懐きますが、運動量が普通の猫の2倍あるため、広い運動スペースや高いキャットタワーをおける空間が必要です。野生の血を濃く受け継いでいるので、飼う際は行政に届出を出さなければいけません。また、脱走防止のために大きなおりも必要です。非常に上級者向けの猫です。
大きな猫の爪は人間にとってとても危険です。定期的に爪切りができるように幼い時からしつけておく必要があります。その他のお手入れは特に大変ではありません。
飼い主に深い愛情を抱き、甘えるのが大好きです。非常に賢いため、飼い主の行動をよく見ています。勝手にドアを開けたり蛇口を開けたりすることもあり、脱走や事故に注意が必要です。
アフリカのサーバル猫の血を受け継いでいるため、暑さには比較的強いですが、寒さには弱いです。冷暖房の管理をして快適な温度を保ってあげましょう。
遺伝的に血液、消化器、目の疾患にかかりやすいです。運動量が多く骨折のリスクもあります。定期的な検診に加え、ケガを予防するような家具の配置を考慮するといいでしょう。