ケージって本当に必要なの?

犬にとってのケージは「安心できる自分の部屋」

実は、ケージは犬にとってとても大切な場所なんです。

犬は野生時代に巣穴で暮らしていたので、狭く囲まれた空間で落ち着く習性を持っています。

人間にとっての「自分の部屋」みたいなものですね♪

☑ 留守番中の安全確保
☑ 来客時の待機場所
☑ 夜間の就寝スペース

こういった場面で、ケージがあると本当に便利なんです。

ケージがないと起こりやすい困りごと

ケージを使わないと、こんな問題が起きやすくなります。

  • 留守番中に家具を傷つけてしまう
  • 電気コードを噛んで危険
  • トイレの失敗が増える
  • 災害時の避難で犬がパニックになる

特に子犬は好奇心旺盛で、何でも口に入れてしまいがち。

飼い主さんの目が届かない時間は、やっぱり心配ですよね。

愛犬に合ったサイズの選び方

体重別のサイズ目安

ケージは犬が立ち上がったり、クルッと方向転換できる広さが必要です。

小型犬(体重5kg以下)
幅60cm×奥行60cm程度

中型犬(体重10〜20kg)
幅90cm×奥行60cm以上

大型犬(体重25kg以上)
幅120cm×奥行80cm以上

高さは、立ったときに頭が天井につかない余裕があればOKです!

子犬の場合は成長を見越して選ぼう

「今は小さいけど、大きくなるよね...」

そんなときは仕切り板が使えるタイプがおすすめです。

最初は狭めに設定して、成長に合わせて少しずつ広げていけます。

これなら買い替える必要もありませんね♪

サイズ選びの注意点

小さすぎると...

  • 窮屈で犬がストレスを感じる
  • 吠え続けたり、ケージを噛んだりする

大きすぎると...

  • トイレトレーニングが難しくなる
  • 部屋のスペースを圧迫してしまう

ちょうどいいサイズ選びって、意外と大切なんですよ。

タイプ別おすすめケージの特徴

折りたたみ式ケージ

使わないときはコンパクトに収納できます!

☑ 組み立てが簡単
☑ 持ち運びに便利
☑ 帰省や旅行にも使える

ただし、力が強い犬や噛む癖がある犬には向かないかもしれません。

据え置き型ケージ

毎日使うならこのタイプが安心です。

金属製でしっかりした作りなので、長く使えます。

お掃除もしやすいですよ♪

デメリットは移動がしにくいこと。

一度設置したら、基本的にその場所で使い続けることになります。

ソフトケージ(布製)

軽くて持ち運びに便利なタイプです。

通気性が良くて夏場も快適!
車での移動や短時間の外出時に活躍します。

ただし、留守番用には向いていません。

布製なので、引っ掻いたり噛んだりすると破れてしまう可能性があります...

サークルとの違いって?

ケージ
天井があって完全に囲まれている

サークル
天井がなくて開放的

サークルはジャンプして飛び出せる犬には使えないので、留守番用ならケージがおすすめです。

使う場面で選ぶケージの種類

室内での留守番用

毎日使うなら、丈夫で安定した据え置き型が安心です。

扉にはロック機能がついているものを選びましょう。

賢い犬は簡単な留め具を自分で開けちゃうことがあるんです!

床面はトレーが取り外せるタイプだと、お掃除がラクラク♪

トイレトレーニング用

トイレを覚えている最中は、少し小さめサイズから始めます。

寝床とトイレが自然に分かれる程度の広さが理想的。

トレーニングが完了してから、広めのケージに移行すればOKです。

夜間の睡眠用

夜は犬が落ち着いて眠れる環境を作ってあげましょう。

暗くて静かな場所に置ける小さめサイズで十分です。

子犬の場合、飼い主さんの気配を感じられる距離だと安心しますよ。

車移動や外出用

車での移動には折りたたみ式やソフトケージが便利!

ただし、車内で使うときは必ず固定できるタイプを選んでくださいね。

急ブレーキでケージごと転倒したら大変です。

置き場所で変わる選び方のコツ

リビングに置く場合

家族が集まる場所なら、圧迫感の少ないデザインがいいですね。

避けたい場所

  1. 窓の近く(直射日光や外の音)
  2. テレビのすぐそば(大きな音)
  3. エアコンの真下(風が直接当たる)

部屋の角に配置すると、犬も落ち着きやすいですよ♪

賃貸住宅での工夫

床を傷つけないように、ケージの下にマットを敷きましょう。

キャスター付きは避けて、固定脚のタイプが安心です。

防音マットを敷けば、階下への騒音対策にもなりますよ。

狭い部屋でも使いやすいケージ

ワンルームなど限られたスペースなら、縦に長いタイプがおすすめ!

床面積を取らずに、十分な広さを確保できます。

折りたたみ式なら、来客時に一時的に片付けることもできますね。

多頭飼いの場合はどうする?

基本は1匹ずつケージを用意

犬同士の関係が良好でも、それぞれに個別の空間が必要です。

  • 食事の時間
  • 体調が悪いとき
  • 別々に管理したい場面

こういった場面で、個別のケージがあると本当に便利なんです。

ただし、子犬同士で一緒に育った場合や相性が抜群なら、大きめのケージで一緒でもOKですよ♪

複数設置するときのレイアウト

できるだけ横並びに配置しましょう。

お互いの姿が見える位置だと、犬も安心します。

ただし、喧嘩しやすい組み合わせなら、少し距離を取ってくださいね。

失敗しやすいケージ選びのポイント

安さだけで選ぶのはNG...

価格が安すぎるケージは、作りが弱いことが多いんです。

☑ 金属部分がすぐ錆びる
☑ 接続部分が壊れやすい
☑ 結局買い直すことに

特に力の強い犬や、物を噛む癖がある犬には、ある程度しっかりした作りのものを選びましょう。

扉の位置や数を確認しよう

「買ってから使いづらい!」と後悔するポイントがここ。

正面だけに扉があるタイプは、お掃除やトレーの交換がしにくいです。

上や横からもアクセスできるタイプのほうが、断然使いやすいですよ♪

扉の開き方も要チェック。

内開きだと、犬が扉を押さえちゃって出入りしづらくなることがあります。

素材選びでお手入れの手間が変わる

床面がトレーになっていないタイプは要注意...

金属の格子だけの床面だと、下に敷物を入れる必要があって洗濯が大変です。

引き出し式のトレーなら、サッと取り出して水洗いできますよ!

犬がケージを嫌がるときの対処法

嫌がる理由を見極めよう

ケージを嫌がるのには、必ず理由があります。

  • サイズが合っていない
  • 暑い・寒いなどの環境問題
  • 過去に怖い思いをした

犬がケージに入ったときの様子をよく観察してみてください。

吠える、震える、パニックになるなど、反応から原因が分かることもありますよ。

慣れさせるための工夫

無理やり押し込むのは絶対NG!

慣れさせる手順

  1. ケージの扉を開けたまま、中におやつを置く
  2. 犬が自分から入るのを待つ
  3. 短時間だけ扉を閉めて、すぐに開ける
  4. 少しずつ閉める時間を延ばしていく

「ケージの中=良いことがある場所」と学習させることが大切です♪

食事やおやつの時間をケージの中にすると、楽しい場所になっていきますよ。

季節による使い分けと工夫

夏場の暑さ対策

夏はケージ内の温度が上がりやすいので注意!

☑ 通気性の良い場所に設置
☑ 直射日光は避ける
☑ エアコンの風が直接当たらない場所に

床に冷却マットを敷くのも効果的です。

ただし、マットを噛んでしまう犬には使えないので気をつけてくださいね。

冬場の寒さ対策

冬場はケージ周辺の温度管理が大切です。

ケージの周りを毛布で覆うと保温効果がアップ!
でも、通気性は確保してくださいね。

ペット用ヒーターを使う場合は、ケージの外から温める間接タイプを選びましょう。

ケージ内にヒーターを入れると、コードを噛んで感電する危険があります...

よくある質問と答え

何歳まで使うもの?

ケージは年齢に関係なく、一生使えるものです。

成犬になっても「自分の部屋」として機能します♪
特に多頭飼いの家庭では、それぞれが落ち着ける場所として重要ですよ。

老犬になったら、入り口の段差が低いタイプに変えてあげると優しいですね。

来客時はどうすればいい?

犬の性格によって対応を変えましょう。

ケージに入れたほうがいい犬

  • 人見知りする犬
  • 興奮しやすい犬
  • 小さな子供が来るとき

ケージの中でおやつを与えれば、犬も嫌がらずに待ってくれますよ。

留守番は何時間までOK?

成犬なら8時間程度の留守番は問題ありません。

ただし、水は必ず用意してあげてくださいね。

長時間の場合は、ケージ内でトイレができる広さが必要です。

子犬の場合
6ヶ月未満なら4時間を目安にしましょう。

膀胱が小さいので、長時間は難しいんです。